天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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碁はボヤキを誘う/先崎学

2008-03-20 22:24:20 | 囲碁

月刊「NHK囲碁講座」に将棋の先崎学八段の「桂馬の両アタリ」というコーナーがあります。今月号は「碁はボヤキを誘う」。

将棋の棋士はほとんどボヤかず、対局室は物音が極端にない静かな世界だそうです。
特に羽生世代以降は感情を出すことが罪であるかのように、顔色ひとつ変えないとのことです。

一方、囲碁棋士はボヤキが多いですね。趙治勲十段、依田九段、王銘エン九段などは特に有名です。

先崎八段の説では、一つは先輩から受け継いだ将棋界の雰囲気の差ではないかということ。
もう一つは将棋の故真部一男九段の説で「将棋と違って囲碁は形が残るからだ」ということ。
囲碁は悪手を打った形がそのまま残ることが多く、それを見ているうちにボヤきたくなるということだそうです。

ただ、最近の囲碁の若手棋士は概して感情をあらわにせず、静かに対局していますね。また、韓国・中国の棋士についても同様なことがいえそうです。
しかし棋士も人の子、人間らしいボヤキや仕草も個性の表れのように思います。

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