5月10日から和歌山県白浜町で行われた第62期本因坊戦七番勝負の第1局は、高尾紳路本因坊(30)が挑戦者の依田紀基九段(41)に先番半目勝ちし、3連覇へ向けて幸先よいスタートを切った。
第2局は5月22、23日、韓国・済州島の済州新羅ホテルで行われる。
布石から中盤、終盤と、それぞれで両者の気合の入った応酬が見られる中身の濃い碁だったが、高尾がきわどく勝ち切った。
依田が本領を発揮して終局直前まで優位だったが、高尾があきらめずに食らいついて逆転を果たした。
<高尾本因坊の話>
序盤からずっと悪いと思っていました。ヨセの時点では勝負になったかと思いましたが、こちらも間違えて最後の方は負けを覚悟しました。運が良かったが、もうちょっといい碁を打たなくては。
<依田九段の話>
封じ手ではいろいろ考えましたが、いちばん普通の手になりました。中央の捨て石からは少しよくなり、最後は半目勝ったかと思いましたが、最後はコウが弱いので半目負ける嫌な予感がしました。
(毎日新聞より抜粋)
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名人・本因坊の2大タイトルを有し、本因坊位三連覇を目指す高尾本因坊と、本因坊リーグをプレーオフで挑戦者に名乗り出た無冠の依田九段の対決。第1局は両者の持ち味が発揮された接戦となりましたが、高尾本因坊が粘りきって先勝でした。
高尾本因坊は劣勢でも動じないところが勝負師としてすばらしいと思います。
依田九段の特長は形勢判断の明るさでしょうか、捨石の妙は当代随一でしょう。
重厚戦車:高尾と華麗な打ち手:依田の今後の対決が見ものです。
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今回の対局地は和歌山県白浜町の「コガノイベイホテル」。
昭和30年代頃、新婚旅行の定番といえば「南紀白浜」、「熱海」、「宮崎」などでしょうか。昭和40年代以降になると「ハワイ」、「グアム」など海外組が多くなります。
従来は「結婚式+新婚旅行」がセットになっていましたが、現在はあまり形式にとらわれず個々のスタイルのイベントになっているようです。
冠婚葬祭も多様化の時代でしょうか。
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