天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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大場より急場

2020-06-18 21:00:00 | 囲碁

棋士の碁を見ていると「広い所が空いているのに、なぜあんな狭い所に打つのだろう?」と感じたことはありませんか? ひょっとすると、「大場より急場」という状況だったのかもしれません。
「大場」は単に価値の大きな場所、という意味を指します。難しいのは「急場」の考え方。石の強弱に関係しており、急いで打たなければならない場所です。「急場」の見分け方が身に付けば、”観る碁”も面白さが倍増すること間違いなし!
   (NHK囲碁講座2020/7月号別冊付録より)

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NHKテキスト囲碁講座(2020/7月号)の別冊付録は「首藤瞬の急場が見えると楽しさ倍増」。
「大場より急場」という格言がありますが、「急場」の見分け方は一筋縄でいきませんね。

プロの碁の解説を聞いていると、序盤の局面でも「眼形が豊富/眼形に不安」というのがよく出てきます。
ザル碁党の場合、「何となく二眼ありそうでOK」と進めたところ、相手に急襲されご臨終・・・。
一方、「急場」だと思って守ったら、実は不急の一手で形勢を損ねたというケースもあります。

「こども囲碁教室」で着手に迷っているとき、「①自分の弱いところはないか? ②相手に弱いところはないか? ③両方なかったら大場に打つ」と教えています。
ただ、自身のことになると「言うは易し行うは難し」・・・。

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