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天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
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小林光一九段、名誉三冠の称号を名乗る

2012-09-27 20:28:23 | プロ棋士

小林光一九段が平成24年9月10日に満60歳の誕生日を迎え、名誉棋聖・名誉名人・名誉碁聖を名乗ることになりました。
     (日本棋院HPより抜粋)

「万感光一、還暦迎え囲碁史に金字塔」 「豊かな発想で頂点に、語り尽くせぬ小林流の深さ」
     (週刊碁見出しより)

      ◇  ◇  ◇

小林光一九段、7大タイトルの名誉三冠(棋聖・名人・碁聖)は初めての偉業です。
現役棋士の名誉称号は、林海峰・名誉天元、大竹英雄・名誉碁聖。そして石田芳夫・二十四世本因坊、趙治勲・二十五世本因坊でしょうか。

直近では、趙治勲九段があと4年ほどで名誉名人の称号を得られそうです。それでも名誉二冠ですから小林九段の名誉三冠はすごいですね。
ただ、この10年ほどはタイトルから遠ざかっており、やや寂しいのですが60歳を超えてのタイトル獲得は至難の業でしょう。

現在活躍中の「平成四天王 + 井山四冠」から名誉称号を得るのは誰か、今後の楽しみですね。

      ◇  ◇  ◇

小林九段の大記録達成は大変な偉業ですが、ネームバリューはイマイチのような感じがします。
木谷門下の三羽烏(加藤、石田、武宮)、ライバルの趙治勲と比べても存在感がどうも・・・。

これは生真面目な性格からくる印象でしょうか。マスコミの受け答えも優等生的で面白みに欠ける点もあります。
棋風も計算に明るい「楷書の碁」と言われますが、楷書では「味わい」がどうも・・・といったところでしょうか。

棋士としての存在感はともかく、「名誉三冠の大記録」は後世に残ることでしょう。

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