NHKのテレビ・テキスト「囲碁講座」には、先崎学(将棋棋士八段)の「桂馬の両アタリ」というコラムがあります。
2月号は「囲碁ライフの分岐点?頭が痛くなるアレ」というタイトルでした。
先崎氏の囲碁勉強法は実戦主体、ただ棋力はここ20年ほど停滞しているそうです。
そこで奥様(穂坂繭・三段)との会話。
◇ ◇
妻におそるおそる訊いてみた。
「どうしたら、自分、今より上がるかなあ」
答は明解だった。
「詰碁」
顔が熱くなる私。アレ、苦手なんです。
「詰碁以外で、強くなる方法はないかなあ」
またしても即答が返ってきた。
「ない」
うう。涙である。
どうやら私は、囲碁ライフにおいて重大な局面にいるらしい。
詰碁をやってさらに上を目指すか、あきらめて、50年強くならない人間になるか。
詰碁はイヤだ。絶対にイヤだ。だが、強くなりたい。でも頭が痛くなるアレだけは勘弁してほしいのである。
◇ ◇
先崎氏の苦悩、よく分かります。
私もいろいろ上達法を考えてきましたが、「実戦、棋譜並べ、詰碁」の三本柱を均等に勉強すればOKと思ってきました。
ただ、実際には先崎氏と同様、詰碁は敬遠してきましたね。
アレとどう向き合うか、私の囲碁ライフにとっても重大な分岐点かも・・・。