天声人碁

剣正28号が「囲碁」を中心に雑感、独り言を随時書き込みしていきます。
画像をクリックすると拡大されます。

本因坊戦第4局/高尾、初防衛に王手

2006-06-18 21:36:23 | プロ棋戦

 本因坊戦七番勝負の第4局は6月12日、13日に佐賀県唐津市で行われ、高尾紳路本因坊が挑戦者の山田規三生九段に先番中押し勝ちし、対戦成績を3勝1敗として初防衛へあと1勝とした。第5局は26、27日、山形県米沢市で行われる。
 過去3局は白番が勝っていたが、今期初の先番の勝利。高尾が山田をカド番に追い詰めた。第5局で山田の巻き返しがなるか。

<高尾本因坊の話>
 左上のフリカワリはいいかどうかわからなかった。左辺白からの抵抗をうっかりしてた。これでダメにしたかと思った。

<山田九段の話>
 フリカワリはやはり、どうかわからなかった。封じ手あたりが中途半端でしたか。終盤右辺での手順を間違えなければいい勝負でしたか。

            (毎日新聞より抜粋)

         ◇  ◇  ◇  ◇

高尾本因坊、冷静な打ち回しで3勝1敗と防衛に大きく前進しました。
一方の山田挑戦者はカド番、このまま引き下がるわけにはいきません。なんとか踏ん張ってほしいものです。

「週間碁/秀行の目」より「赤鬼と青鬼」
二人のことをヘボといいましたが、もちろんいいとこもあります。とくに感心するのは辛抱のよさです。第4局は根気くらべの様相を呈しました。そこでわずかに高尾くんがまさったということでしょう。実際、高尾くんは私に似ず辛抱がいい。
(中略)
 テレビをながめていたら、高尾くんの顔が赤みをおび、山田くんは青ざめたように感じました。面白いものです。赤鬼と青鬼の対決ですね。
(藤沢秀行名誉棋聖・談)

         ◇  ◇  ◇  ◇

今回の対局地は佐賀県唐津市。「唐津城」、「虹の松原」、「唐津くんち」などが有名だそうです。
もう十数年前になりますが九州を訪れたとき、呼子(よぶこ、2005年1月より唐津市に合併)で「イカの生き造り」を食べさせてもらいました。獲れたてのイカは透明で、ほのかな甘みに家族で喜んだものでした。

コメント