西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

ジョルジュ・ビゼー

2007-06-03 11:23:47 | ロマン派
今日は、フランスの作曲家ジョルジュ・ビゼーの亡くなった日です(1875年)。
私は、ビゼーこそフランスを代表する天才的な作曲家だと思っています。そのビゼーは、代表作の歌劇「カルメン」の成功を見た直後に、病気のため無くなりました。40歳にも届かない年齢で。もし、もっと長命であったなら、どんな素晴らしいオペラを残していただろう、またどんな素晴らしい管弦楽作品を作っていただろう、と思います。今となっては、「ドン=プロコピオ」「真珠採り」「イワン雷帝」などの作品でその天才振りを知るしかありません。以前は「真珠採り」くらいしか出ていなかったのですが、最近では他の2作品も手に入れることができます。
ハ長調の交響曲を1曲書いていて、第1番と言われています。「第1番」があるからには、少なくとも「第2番」もあるのだろう。だが、その作品のことは聴いたことがないと長い間思っていたのですが、確かに「第2番」は取り掛かったようです。しかし結局は、破棄されたということです。だから今では、演奏会などで、「交響曲 ハ長調」とあるだけで、「第1番」の言葉は省略されることが多いようです。この作品ですが、これは17歳の時のもので、ここにもビゼーの天才振りが現れているように思います。
ピアノ曲にも、少ないながらも、佳曲を残しています。その他、合唱曲、歌曲などもあります。これらを通じビゼーの天才に接していきたいと思います。