西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

映画「のだめ」 後編

2010-04-19 20:38:51 | 音楽一般
今日、「のだめカンタービレ」(後編)を見に行きました。封切り3日目で、月曜なので、ゆっくり見られました。昨日勤め先の大きな行事が終わって、今日が休みになり、見たということです。マンガは、10巻までしか読んでないので(前にも書いたと思いますが、その後進んでいない)、どのような結末になるかはわからず見たのですが、この長い物語も、ここで一区切りといったところでしょうか。この後は、このTVドラマから出てきた曲をおさらいするなどして(できれば自分で少しでも演奏できるようになりたい)振り返っていきたいと思っているところです。

この映画を見て、楽器が弾けるようになりたい、とかクラシック音楽への見方が変わったという人は数多くいることでしょう。そのような意味で、若い年齢の人たちがこの映像・音楽付きのこのドラマに接したのであれば、とても幸運だといっていいでしょう。確かに、この映画で使われている音楽から学ぶことは多くあると思います。私はこれまで、ずいぶん長くベートーベンについて自分なりの感想を書いてきましたが(今もまだすべてを語ってはいませんが)、今回の映画の中で、ベートーベンのピアノ・ソナタ第31番が使われていることに大きな興味を持ちます。映画の中で、その解説に当たることが言われていて、これベートーベン自身が書いていることでありますが、作曲者にとってこの作品の持つ意味はとても大きなものがあり、ベートーベンのピアノ・ソナタといえば、「悲愴」「月光」「熱情」が3大ソナタと言われ、それはその通りですが、最後の3曲、いや5曲と言いたい気がしますが、これこそがベートーベンの真に表現しようとした作品群だと私は常に思っています。31番に戻れば、今思いついた言葉ですが(頭にはその一節が今も聞こえてくるようです)、精神の浄化という言葉が当てはまらないだろうか、そんな気がします。このような作品を眼前に置くと、ベートーベンは他の作曲家群とは大きな隔たりがあるという風に思えてなりません。

まもなく今年も「熱狂の日音楽祭」がやってきます。チケットはまだ何も取っていず、何かは聴けるだろうといった構えでいるのですが、仕事の忙しさから、ゆっくりスケジュール表を見ることもできていず、行き当たりばったりで一つ聴けて音楽祭の雰囲気を味わえればといったところです。

画像は、映画館で、500円でポテトと飲み物のセットを買い、プラス200円で容器がのだめ風に換えられるというので、初めてのだめ風容器を手に入れました。頭上に携帯ストラップがついていて、すでに携帯に取り付けたので、MOの上に乗せて撮影となりました。