西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

ベートーベン 作品番号 分析(7)

2014-12-31 10:27:30 | 音楽一般
Op.71は管楽六重奏曲でクラリネット、ファゴット、ホルン各2本からなります。作曲は「1792以前‐c.1796」とあります。1805年4月に初演され、作品番号はのちに付けられたということですから、全く作曲年代とは合っていません。

Op.72は、歌劇「フィデリオ」。1804~5年に作曲され、その後1806年と1814年の2度改訂されている。もちろん今はこの2度目の改訂版が普通上演されている。歌劇「フィデリオ」と書いたが、初めと1度目の改作は歌劇「レオノーレ」であった。Op.73は1809年作曲のピアノ協奏曲第5番《皇帝》、Op.74は同じく1809年作曲の弦楽四重奏曲第10番《ハープ》ということなので、「フィデリオ」作曲のどの年代をとっても、番号は作曲年代を表わしているとは言い難い。

歌劇「フィデリオ」に関する音楽を上げると、
1.歌劇「レオノーレ」(初作・1稿)
2.歌劇「レオノーレ」(改作・2稿)
3.歌劇「フィデリオ」(2の再改訂版・3稿)
4.序曲「レオノーレ」第1番
5.序曲「レオノーレ」第2番
6.序曲「レオノーレ」第3番
7.序曲「フィデリオ」
8.歌劇「レオノーレ」(初作・1稿)のNo.7a 行進曲(別稿)
となると思います。(これでおそらく全て。少なくとも録音されているものでは全部と思います。)

序曲はもちろん歌劇の一部をなしますが、どのような関係にあるかと言いますと、1のための序曲は5で、1805年11月20日にアン・デア・ウィーン劇場で初演されました。8もこのときのものです。
6の序曲は2のためのものです。ただし、2の初演は1806年3月29日にこれも初作と同じアン・デア・ウィーン劇場で行われましたが、この初日日には序曲の完成が間に合わず「アテネの廃墟」の序曲が使われたということです。(ちょっと不思議。そんなことあるのかと言いたくなりますが。なぜそれなら5を使わないのかと思うのですが。)
そして7は現在そうであるように3の序曲となっています。そしてこれも通例になっていますが、この歌劇「フィデリオ」のNo.16の前に6が演奏されます。
さて4はどうなのかという話になりますが、1807年に作曲され、出版は1838年です。そして最終番号のOp.138が充てられたというわけです。
私は以上のことを理解するのに少し時間がかかりました。このようなことだと思っています。そしてこの4を除いたものがOp.72となっています。6はOp.72a、7はOp.72bと番号付けされています。5もOp.72aと書いてある作品表を見ることがありますが、これは誤りでしょう。そしてこれらを除いたものがすべてOp.72に入ると私は思うのですが。

Op.77はピアノ作品の「幻想曲」です。これは1809年作曲ですから、番号は作曲年代を表しています。

次回は80番台からです。


トスカニーニ全集も10セットくらいまだ残しています。ゆっくり聴きたいときに聴くでやっていきたいと思います。


では良いお年を。



ベートーベン 作品番号 分析(6)

2014-12-29 15:55:45 | 音楽一般
Op.51は、2曲からなる「ピアノのためのロンド」です。1は「1796-97」、2は「c.1798」の作ということで、この後1803‐04年の作品が並ぶ番号にどうして置かれたのかの説明は見ていません。

Op.52は、8曲からなるリート集で、ウィーンに来る前の作もいくつか含むもので、作曲してすぐに出版したものでは全くありません。やはりセイヤーによると、弟カールが兄に無断で出版したもののようです。

Op.62は、《コリオラン》序曲です。《エグモント》は序曲の他に付随音楽がありますが、コリオランは序曲だけです。しかし、この劇作を十分に理解させる内容を持つものと言っていいのではないでしょうか。11作ある序曲のうちカラヤンが好んで繰り返し録音していたと思います。1807年の作で、その前(Op.61)のバイオリン協奏曲同様、番号は作曲年代を示しています。

Op.65のシェーナとアリア《ああ、不実な人よ!》とOp.66のチェロとピアノのための作品「モーツァルトの《魔笛》の主題による12の変奏曲 ヘ長調」は、ともに作曲年代を表わしてはいない作品です。前者は、1796初め、後者は?1796となっています。後者についてですが、チェロとピアノのための《魔笛》からの主題による作品はもう一つあります。WoO46の「モーツァルトの《魔笛》から《恋を知る殿方には》の主題による7つの変奏曲 変ホ長調」です。こちらは1801年の作品ということで、Op.66より内容的に充実しているということで、Op.のついたものがそうでないものよりより聴くべき作品であるとはどうも言えないという解説を最近読みました。

次回は70番台からです。

ベートーベン 作品番号 分析(5)

2014-12-27 09:09:12 | 音楽一般
Op.40は、バイオリンと管弦楽のためのロマンス 第1番です。このト長調の曲にもう一つ第2番としてヘ長調の曲があり、これがOp.50となっています。普通1番が先で2番が後に作曲されたと思いたくなるのですが、逆です。1番は1802年に完成されたので、ほぼ番号は作曲年代に会っていますが、2番は1798年ごろの作品ということで、番号は年代を表わしているとは言い難いということになるでしょうか。両者とも10分足らずの曲で最初知った時、ベートーベンにこのような曲があったのかと思うほどの愛らしい小品です。バイオリンの小品集にも出ていて、私も2つとも勉強しました。特にヘ長調の方は折に触れて自分で楽譜を取り出しては弾いたものでした。ベートーベンはどのような機会がありこの2つの作品を書いたのか。とても知りたく思うのですが、それに触れた説明をこれまで読んだ記憶がありません。両方とも献呈者はなしです。バイオリン協奏曲の前に置かれた習作のようにように言われることもありますが、そういう風な受け取り方にとどめて考えたくはないように思います。カラヤンはあれほど膨大な録音を残し、ベートーベンについてはシンフォニーを何度も取り上げながらこの2曲の録音は残しませんでした。とても残念に思います。

Op.43は、バレー音楽《プロメテウスの創造物》です。1801年完成ですからほぼ年代を表わしていると言っていいでしょう。「序曲 ハ長調・序奏と16曲」から構成されていますが、ピアノへの編曲版があり、それには管弦楽版にない2曲が含まれていると解説書などにはあるのですが、ピアノ編曲版はこれまで録音されたのを見たことがありません。特にその2曲を聴いてみたいものですが、いつか出ることがあるか?

Op44は「ピアノ三重奏のための14の変奏曲 変ホ長調」です。作曲は「1792にスケッチさる;?」とあり、なぜこれがこの番号を付けられたのか分かりません。

Op.46は歌曲《アデライーデ》です。1795または96の作曲ということでこれも作曲年代とは食い違っています。

Op.48はゲレルトの詩による「6つの歌曲」です。1802年3月以前としか作曲年については書いてありません。ひとつ前(Op.47)が1803年に完成された有名なバイオリン・ソナタ第9番《クロイツェル》ですから、ほぼ合っていると言うべきでしょうか。4曲目が有名な《自然における神の栄光》です。

Die Ehre Gottes aus der Natur
Die Himmel rühmen des Ewigen Ehre;
Ihr Schall pflanzt seinen Namen fort.
Ihn rühmt der Erdkreis,ihn preisen die Meere;
Vernimm,o Mensch,ihr göttlich Wort!

Wer trägt der Himmel unzählbare Sterne?
Wer führt die Sonn aus ihrem Zelt?
Sie kommt und leuchtet und lacht uns von ferne
Und läuft den Weg gleich als ein Held.

タイトルを検索したら、管弦楽伴奏の合唱がユーチューブで出てきて今聴きました。すごいですねえ、ほんとに便利なすごい時代だと思います。歌詞を探すので検索しようと思ったのでしたが。ゲレルトの詩はどれもベートーベンの倫理性に合ったもののように思います。彼は常々モーツァルトが作曲したような、例えば「ドン・ジョバンニ」のようなのは非難していました。その対極にあるような詩だと思います。私は、6曲目の《懺悔の歌》のメロディーに特に魅かれます。すぐ頭に旋律が流れてきてしまうのですね、この作品集を思い浮かべると。

次回は50番台から書きます。

ベートーベン 作品番号 分析(4)

2014-12-26 14:06:04 | 音楽一般
Op.20は、七重奏曲でバイオリン、ビオラ、チェロ、コントラバス各1本に、クラリネット、ファゴット、ホルンが加わる。作曲年は1799年でほぼ作品番号は、作曲年を表わしていると言っていいだろう。Op.21は第1交響曲である。これは1799年から1800年にかけて作曲された。七重奏曲の初演は、実はこの第1交響曲と同時になされた。1800年4月2日のことである。今の演奏会の感覚からいうと、室内楽曲と管弦楽曲が同じコンサートで行われるというのは奇異な感じがするが、この時代は普通に行われていたようだ。この時ハイドンの「天地創造」からのアリアや二重唱もあったという。そして交響曲より七重奏曲に人気があったということだ。

七重奏曲は、のちにクラリネット、チェロ、ピアノ用の三重奏曲に作曲者自身により編曲されている。Op.38で、1802年から3年にかけてで番号は作曲年を表わしていると言っていいだろう。ひとつ前(Op.37)が1803年ごろ完成のピアノ協奏曲第3番、2つ前(Op.36)が1802年完成の第2交響曲である。七重奏曲の第3楽章のメヌエット主題は、ピアノ・ソナタ第20番(Op.49の2)の第2楽章と同じである。このピアノ・ソナタのほうが先ということで、ピアノ・ソナタ第19番(Op.49-1)ともどもピアノ・ソナタの方は、番号が年代とは全く違うところに置かれたということになる。

Op.25は、フルート、バイオリン、ビオラのための三重奏曲。1801年作曲なので、番号は作曲年を表わしています。この作品の編曲物については前に述べました。

Op.32はティートゲの詩による、歌曲《希望に寄す》です。5分ほどの曲ですが、作品番号が付けられています。よくリートなどは6曲など数曲セットで番号が付けられていますが、ここは1曲です。作曲年は、1805年3月以前としかわかっていないようです。Op.31が3曲からなるピアノ・ソナタで1802年作曲ということですから、番号がずれている感じがしますが、ほぼと考えれば、作曲年にあっていると言っていいでしょうか。この作品は第1作で、ずっとのちに第2作を作曲しています。第1作で付けられてなかった詩に、第2作では曲が付けられています。Op.94で1815年の作品です。8分弱の長さですが、やはりこの曲1曲に番号が与えられています。ベートーベンのリートはモーツァルトやシューベルトに比してあまり重要視されていませんが、詩の内容を読むとその時代のベートーベンを理解するのに欠かせないのではと思われます。Op.番号は付けられていませんが、1820年3月に作曲された《星きらめく夕べの歌》(WoO150)などを見てもそのように思うことがあります。

Op.33は、ピアノによる「7つのバガテル」です。1801から2年にかけて作曲されたということで、年代はあっていますが、セイヤーによると、愚弟カールが勝手に出版したということのようです。

Op.39は、「ピアノまたはオルガンのための全長調にわたる2つの前奏曲」という長い名前が付いています。作曲年は、1789?となっていて、ウィーンに来る以前であることは確かなようです。改訂されたということでもないので、どうしてここで出版されこの番号が付いたのか、説明を見た記憶はないです。

30番台まで見ました。次回は40番台以降を見てみたいと思います。

ベートーベン 作品番号 分析(3)

2014-12-07 09:27:22 | 音楽一般
Op.4は弦楽五重奏曲変ホ長調です。これは前にも書きましたが、Op.103管楽八重奏曲のベートーベン自身による編曲作品です。ということで、オリジナル作品でないことからあまり重視されていないようです。
Op.の中には、4・29・104の3曲、弦楽五重奏曲があり、いずれも4楽章からなっています。もう一つOp.137、終わりから2つ目の番号に弦楽五重奏のためのフーガがあります。
3曲中、Op.29が唯一オリジナル作品で1801年に作曲され、前後にピアノ・ソナタ、バイオリン・ソナタなどの番号が並び、番号は作曲年を示しています。Op.4も1895年になされ、問題はないでしょう。原曲の管楽八重奏曲はボン時代につまり1792年11月以前に作曲され、ウィーンに来てから1793年ごろ改訂されたということです。番号は1863年に付けられたそうです。死後30年以上、番号は固定されていなかったということになります。でもなぜ103なのか、そのあたりを解説するものはこれまで見ていません。
Op.104も編曲もので、原曲はピアノ三重奏曲ハ短調(Op.1-3)です。他人の編曲を校訂したということです。これは以前述べました。
これら編曲もの2曲は、LP時代に、スーク四重奏団とシュペリナが録音し、出ました。今現在唯一の録音ではないかと思います。CDで出ている?ネットを検索すればわかるかもしれませんが、見ていません。私にとって貴重なLPです。校訂の日が1817年8月14日とあります。104の番号は大体あっていますが、ベートーベンの本来の作品とは言い難いでしょう。
Op.137のフーガは1817年11月作曲です。明らかに作曲年を示しているとは言えないです。

Op.16は、ピアノ五重奏曲。1796年作曲で、同年にピアノ四重奏曲に自編されました。これも同じくOp.16の番号を与えられています。さらにこのピアノ五重奏曲は、弦楽四重奏版に編曲され、1810または11年に作品75として出版された、と私の作品一覧表にメモ書きされています。もちろんこの編曲は作曲者の関知しないもので、録音物は見たことなく、Op.75は6つの歌で、作曲年を示しています。

Op.17はホルン・ソナタです。ホルンの勉強をしている人には、貴重なソナタ作品だと思います。1800年4月に作曲され、番号もその時期を示していると言っていいでしょう。このソナタですが、チェロ用の編曲が出ています。新たな番号は付けられてはいません。作曲者自身によるものか?というと、そうではなく、楽譜出版社が売れ行きをよくするため、作成したというのを割と最近読み、記憶しています。ということで、一般にチェリストは録音していませんが、完ぺきなチェロとピアノ作品全集を出してくれた演奏家がいて、以前も記しましたが、そこにはチェロによる編曲版が入っていました。今現在それがCDで唯一なのではないかと思います。

新たに出た番号としては、
Op.4・16(2曲)・17・75は作曲年をほぼ示しますが、
Op.103・137は作曲年を示しているとは言えないとなりそうです。

番号140のうち83見てきました。あと57です。

ベートーベン 作品番号 分析(続)

2014-12-05 09:17:45 | 音楽一般
以前述べたように、ベートーベンの作品番号Op.には、原曲はベートーベンだが、他人が編曲したものがありました。そのうちOp.41(「セレナーデ」),Op.42(「セレナーデ」),Op.104弦楽五重奏曲の3曲は、ベートーベンが校訂したということですが、Op.63ピアノ三重奏曲,Op.64チェロ・ソナタの2曲は、校訂もしていなようです。

以上の作品番号5つを差し引くと、残りは70です。

ほぼ作曲後まもなくして出版された、作品番号が作曲年をおおよそ示すものをあげていくと、ピアノ作品の中には、次のものがあります。

四手用作品では、Op.6ソナタ,Op.45大行進曲(3曲),Op.134大フーガ、です。

変奏曲では、Op.34自作主題,Op.35エロイカ,Op.76トルコ行進曲,Op.120ディアべり、です。

他にも作品番号が作曲年を示すものはあると思いますが、残された番号、63個について次回から一つ一つ見ていきたいと思います。

その前に、記念すべき作品番号1ですが、積読してあった書籍を何気なく見ていたら、ピアノ三重奏曲以前にこの番号を与えられていた作品があることを知り、びっくりしました。それは現在WoO 40となっている「フィガロの結婚」の「伯爵様が踊るなら」の主題による12の変奏曲、です。作曲はボン時代、ウィーンに出る直前の夏に始められウィーンに出た後1793年の春に改訂されたということです。そして確かにベートーベンの楽譜としてウィーンで最初に出版された(1793年7月アルタリア社から)ものということで「クラブサンまたはピアノ用の変奏曲、ヴァイオリン・アドリブ付き、作品1」と記されたということです。《「作品1」に付いては、その後1795年に『ピアノ三重奏曲集」が改めて「作品1」として出版され、この変奏曲の番号は撤回されることになった。》と説明されていました。以前、ほかにも一度つけられた番号が他の作品につけられた、というのを見たことがありました。手元にある解説などでわかる範囲でこのあと述べていきたいと思います。

CD全集ートスカニーニ

2014-12-03 20:25:16 | 音楽一般


どうもComplete(全集)となると買ってしまいたくなる。
これまでラヴェル全集、ヴェルディ全集と聴いてきたが、今度はトスカニーニ全集。指揮者の全集だから、いろいろな曲が楽しめる。

以前LP時代、トスカニーニの全集が出たことがあった。記憶では確かジャスト100枚。これまでほとんどトスカニーニの録音は持ってなかったので、ちょっとためらったことがあった。しかし膨大すぎて買わなかった。トスカニーニは、20世紀の大まかに言って前半と言っていいと思うが、を代表する指揮者。私がクラシック音楽に興味を持つころにはすべて録音が出ていただろう。同時期の指揮者には、ワルター、それからフルトヴェングラーがいるが、その二人同様いつかは所持したいと思っていた。2年前くらいだったか、それがCDとなって出たのである。しかもLP時代に比べかなり廉価で。今度は迷わず購入した。しかしほとんど聴く機会がなく、ヴェルディのあと何にしようかと考え、1枚目から順に聴くことにした。内容はLPの時の全集とほぼ同じではないかと思う。だがおまけが付いている。DVDである。まだ見ていない。今は61セット目、ベートーベンの「ミサ・ソレムニス」を聴いているところ。確かに膨大だ。今年中にみんな聴けるか。

この全集でいくつか気づいた録音物がある。要するに他では、手に入れてなかったというか、録音されていないのではないかというものだ。
一つはベートーベンのOp.20「七重奏曲」。これはふつう指揮者なしで演奏するのでは。
もう一つが同じくベートーベンの弦楽四重奏曲第16番(Op.135)の第2・3楽章。トスカニーニ指揮の弦楽合奏版ということだ。全楽章でないのはどういうことなのか。しかも第3・第2楽章の順で収められている。ベートーベンの弦楽四重奏曲の編曲としては、作曲者自身による第13番の終楽章、いわゆる「大フーガ」がある。他人による編曲としては、第14番がバーンスタインによりなされ録音が出ていたと思います。マーラーが第11番を編曲したのもあるようです。これらは聴いたことがありません。そしてフルトヴェングラーの録音に第13番のカヴァティーナがありました。これについては以前歳時記に書いたかと思います。ということで、第16番の編曲については初めて知った次第です。どういう経緯でこの弦楽合奏版が作られ、トスカニーニが演奏したのか知りたく思いますが、付属の厚い解説書には出ていないようです。