ヴェルディ全集も、今第19作「シチリア島の夕べの祈り」を聴いています。
ヴェルディのオペラ第3作に「ナブッコ」があります。これは古代オリエント世界に歴史の題材を取ったものだ。ナブッコは、歴史上の人物で、正式名称は、ネブカドネザルである。正確にいうと、2世がつく。ネブカドネザル2世は、アッシリア帝国崩壊後、オリエントに誕生した4つの王国のうちの一つカルデア王国、別名新バビロニア王国(前625~前538)の王である。初代ナボポラッサルの後を継いだのが、このネブカドネザル2世(在位前605~前562)である。この王の時代を年表風に書くならば、
前597 エルサレムを攻略
前587~6 第2回エルサレムを攻略、多数のユダヤ人をバビロンへ連行する(「バビロン捕囚」)
となる。付け加えると、前605年皇太子時代にネコ2世率いるエジプト軍を撃破(カルケミシュの戦い)、またマルドゥク神殿、世界の七不思議の一つ「バビロンの吊庭」を建てるなど建築にも力を発揮した。
前538年には、キュロス2世時代に、ペルシア軍がバビロンを攻略しカルデア王国は滅び、ユダヤ人は帰還を許された。
以上、ナブッコ(ネブカドネザル2世)時代の歴史を手元の学参、百科事典、歴史書などで、興味の赴くまま、調べたのだが、オペラに登場するその他の人物名、ザッカーリア、フェネーナ、イズマエーレなどの名は見つけられなかった。レコードなどのライナーノートを見ればはっきりそう出ていたのかもしれないが、今手元にはない。古代エジプトを舞台にした晩年の傑作「アイーダ」同様、この「ナブッコ」も「バビロン捕囚」という歴史の一部を借りた創作ということなのだろう。しかし、そうだとしても、オペラの背景となる歴史を辿るのも面白い。
この主人公ネブカドネザル2世だが、高校時代世界史で古代オリエント史を学んでいた時、なぜか強く印象に残った名であったのを覚えている。試験で、当てずっぽうにこの王名を答案に書き入れたのである。ただそれが正解であったのかは少しも記憶にない。
ヴェルディのオペラ第3作に「ナブッコ」があります。これは古代オリエント世界に歴史の題材を取ったものだ。ナブッコは、歴史上の人物で、正式名称は、ネブカドネザルである。正確にいうと、2世がつく。ネブカドネザル2世は、アッシリア帝国崩壊後、オリエントに誕生した4つの王国のうちの一つカルデア王国、別名新バビロニア王国(前625~前538)の王である。初代ナボポラッサルの後を継いだのが、このネブカドネザル2世(在位前605~前562)である。この王の時代を年表風に書くならば、
前597 エルサレムを攻略
前587~6 第2回エルサレムを攻略、多数のユダヤ人をバビロンへ連行する(「バビロン捕囚」)
となる。付け加えると、前605年皇太子時代にネコ2世率いるエジプト軍を撃破(カルケミシュの戦い)、またマルドゥク神殿、世界の七不思議の一つ「バビロンの吊庭」を建てるなど建築にも力を発揮した。
前538年には、キュロス2世時代に、ペルシア軍がバビロンを攻略しカルデア王国は滅び、ユダヤ人は帰還を許された。
以上、ナブッコ(ネブカドネザル2世)時代の歴史を手元の学参、百科事典、歴史書などで、興味の赴くまま、調べたのだが、オペラに登場するその他の人物名、ザッカーリア、フェネーナ、イズマエーレなどの名は見つけられなかった。レコードなどのライナーノートを見ればはっきりそう出ていたのかもしれないが、今手元にはない。古代エジプトを舞台にした晩年の傑作「アイーダ」同様、この「ナブッコ」も「バビロン捕囚」という歴史の一部を借りた創作ということなのだろう。しかし、そうだとしても、オペラの背景となる歴史を辿るのも面白い。
この主人公ネブカドネザル2世だが、高校時代世界史で古代オリエント史を学んでいた時、なぜか強く印象に残った名であったのを覚えている。試験で、当てずっぽうにこの王名を答案に書き入れたのである。ただそれが正解であったのかは少しも記憶にない。