西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

「人間と音楽」メニューヒン

2017-11-06 22:44:09 | 音楽一般
ずっと以前、TVで「海外ドキュメンタリー メニューヒンが語る 人間と音楽(THE MUSIC OF MAN)」という45分の8回シリーズの番組があった。何年前だろうか。ビデオに録り、いつか見ようと思っていた。これもずいぶん前になるが、それをDVDに収め、ビデオは処分した。このようにDVDにしたものは音楽以外の趣味も含め何枚になったか。50枚セットの生のDVDを7つ8つ買ったか。どこに何があるかわからず、先日をそれをDVDを入れるケースを買い整理した。ある程度整理したところで、少しずつ見始めた。連続物でまず見たのがこれだった。
見ながら、メモを取ってまた後で、その場面を見る時に参考にできるようにした。その一部を書き、内容を述べてみたい。

第1回 音の息吹き
アフリカ・シベリア・エスキモー、など ペルセポリス 「ギルガメシュ叙事詩」 「アポロ讃歌」 アポロの神殿 「セラ」の踊り 「セルボス」の踊り 

第2回 花開くハーモニー
チベット インド トレド 〈単旋律聖歌〉 〈モサラベ聖歌〉 ソールズベリー大聖堂 「グレゴリオ聖歌」 「主の栄光により」 カンタベリー大聖堂 「王座の前に」 「サンティアゴ聖歌」 サンティアゴの大聖堂 ペロタン 「聖マグナス讃歌」 「夏は来たりぬ」 1348年 ペスト ギョーム・ド・マショー 「私はあまりにうますぎる」 アルハンブラ宮殿 1492.1.2 グラナダ陥落 カール五世の宮殿 デュファイ作曲「栄光の使徒」 〈ネウマ〉 パヴァーヌ ガイヤルド 1517年 ルター 宗教改革 「神はわがやぐら」 マドリガル カベソン作曲のティエント サン・ピエトロ大聖堂 パレストリーナ作曲「悲しみの聖母」 ベネチア サン・マルコ大聖堂 ガブリエリ作曲「集会では」 

第3回 新しい声 新しい音
ジェズアルド マントバ ゴンサガ家 モンテヴェルディ 1607.2 歌劇「オルフェオ」 愛と戦いのマドリガル 1613 サン・マルコ大聖堂 サン・カシアーノ劇場 コレルリ「バイオリン・ソナタ 第1番」 ルイ14世 ベルサイユ宮殿 リュリ作曲「愛の勝利」アマティ ストラディバリ バッハ作曲「シャコンヌ」 グァルネリ パーセル作曲「ファンタジア 第6番」「ディドーのラメント」 ヘンデル作曲「救世主」「王宮の花火の音楽」 

第4回 作曲家の時代
ベネチア ヴィヴァルディ作曲「四季」~「春」 バッハ作曲「幻想曲とフーガ」「ブランデンブルク協奏曲 第3番」「平均律クラヴィーア曲集 第2巻 ホ短調」「神よ あわれみたまえ」 モーツァルト作曲「クラリネット協奏曲」「ディヴェルティメント 第3番」K.138 「交響曲第35番 ハフナー」 ハイドン作曲「弦楽四重奏曲 第43番」 ナポレオン ベートーベン作曲「交響曲第2番」「交響曲第3番 英雄」 シューベルト作曲「レントラー舞曲」「シルヴィアに」「交響曲第8番 未完成」 ベートーベン作曲「バイオリン協奏曲 ニ長調 第2楽章」

第5回 個性の時代
ベルリオーズ作曲「ベンヴェヌート・チェッリーニ」序曲 パガニーニ「ネル・コル・ピウによる変奏曲」「奇想曲第1番・第24番」 ブラームス 交響曲第2番 第4楽章 ショパン「別れの曲」 リスト「三つの演奏会用練習曲第2番」 フランス国歌「ラ・マルセイエーズ」 イギリス国歌「ゴッド・セイブ・ザ・クイーン」 ヴェルディ作曲 歌劇「ナブッコ」 ワーグナー「マイスタージンガー」 バイロイト祝祭劇場 「トリスタンとイゾルデ」 「神々の黄昏」 ブルックナー 「前奏曲とフーガ ハ短調」 フランク「バイオリン・ソナタ」 チャイコフスキー「白鳥の湖」 シュトラウスⅡ「皇帝円舞曲」 フラメンコ 

第6回 さまざまな道へ
カドリール ブルース フォスター「草競馬」「金髪のジーニー」 スーザ「ワシントン・ポスト」 ドビュッシー「牧神の午後への前奏曲」 R.シュトラウス「ツァラトゥストラはかく語りき」 マーラー「甲曲曲第4番 第3楽章」 ジョプリン(父は、元奴隷)「メープルリーフ・ラグ」 カルーソー メルバ「宝石の歌」 アイヴズ ウェーベルン ストラヴィンスキー「春の祭典」 

第7回 未知の世界へ
カーン「Pick Yourself Up」 クライスラー「愛の悲しみ」 ラヴェル「バイオリン・ソナタ~ブルース」 エネスコ「バイオリン・ソナタ 第3番」 アームストロング「タイガー・ラグ」 ガーシュウィン「アイ・ガット・リズム」「ストライク・アップ・ザ・バンド」 シェーンベルク「五つの管弦楽曲」~「色彩」「ピアノ組曲」作品25 ヴァレーズ「積分」 ワイル ストコフスキー 映画「カーネギー・ホール」から トスカニーニ コープランド「交響曲 第3番」 ベルク「バイオリン協奏曲」 

第8回(最終回) 音とは何か
バルトーク「無伴奏バイオリン・ソナタ」 バッハ「マタイ受難曲」 オスカー・ピーターソン ビング・クロスビー フランク・シナトラ ロジャーズ プレスリー BEATLES ジョーン・バエズ ディラン作曲「風に吹かれてBLOWING IN THE WIND」 キング「WE SHALL OVERCOME」 フォーレ「ピアノ四重奏曲 第1番」 ロストロポービチ ソルジェニーツィン ケージ ライヒ ブリテン「ベニスに死す」 グールド バッハ「イギリス組曲 第1番」 スクリャービン「前奏曲 作品57」 バルトーク「無伴奏バイオリン・ソナタ」~「メロディア」 

期待した内容でもあるし、そうでない感じもしたが、このテーマの一つの見方を学んだように思う。

私は、ベートーベン、ブルックナー、シューベルトの順で好きと言ったように、18から19、それに20世紀前半あたりの音楽に強く引かれるが、それらが登場する以前の人類の歴史と共に歩んできた音楽遺産も知りたいものと思っていた。それで手当たり次第に音楽史に出る作品を聴いてみたいと当時レコードを購入した。
音楽史の、やはり最初にまとまって登場するのは上にもあるグレゴリオ聖歌だろう。20枚組のレコードが出た時、矢も楯もたまらず購入したのがこれです。



ずっと後にCD化され発売されたように思う。レコード20枚、それに分厚い解説書。重かった。(7・8キロあるか)聞いたのは1回だけ。再度聴いてみたい。
この解説書は、とても勉強になるし、古典ラテン語から離れたキリスト教時代のラテン語を学ぶのに大いに役立ちそう。これから勉強したいと思っているところです。