西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

R.シュトラウス-歌曲全集

2015-09-24 22:05:52 | 音楽一般


ウォルフのリートの後、今度はR.シュトラウスのリートを聴きたくなった。すでにCD8枚からなる他の全集は持っていたが、それより多い9枚の完璧とある全集が出たので買ってしまった。(画像のもの)これも少し前のことである。しかし見比べたわけではないが、どうも以前所持してないのが入っているように思えない。しかし演奏者は違うからいいか。すでにこれも聴き終えた。この全集はピアノ伴奏のリートのみで、一部ホルンなどが伴奏についているのもあった。シュトラウスには管弦楽伴奏のリートも数多くあり、やはり最後の作品となった「4つの最後の歌」に非常に魅かれる。ヤノヴィッツの歌うカラヤン指揮のもの、シュワルツコップのセル指揮のもの、これらは本当に絶品と言っていいだろう。ヴァイオリンのソロを伴うアイヒェンドルフの詩による「夕映えの中に」は特に素晴らしく思う。このソロの部分をバイオリンで弾けたらなどと思うが、いつかやってみたいと思うが…。頭の中ではすでに始まっている。

以前も書いたが、シュトラウスの作品は、交響詩、歌劇、リートが3本柱と言っていいだろう。幸いすべて、管弦楽伴奏のリートも含めこれらの分野は全部揃ったようだ。室内楽曲、協奏曲、オリンピック賛歌などの吹奏楽、などもCD,LPで所持したので、今後は買うことはないだろう。

いや、オペラは映像を伴わねばとも考える愛好家もいることでしょう。「バラの騎士」などビデオに収めたものもある。「サロメ」と「エレクトラ」はLDを購入していた。しかし、LD(レーザー・ディスク)のハードが故障して、レコード・プレーヤーのようにCD時代でも新たに発売されていればいいが、ブルーレイの時代にLDはご用済みのようで出ることはないので、既にこれらはすべて無駄になってしまった。ヴェルディやベルリオーズなどのオペラも結構あり(マニア故)困ったものだ。その時代VHDなどと言うのもあった。私はLDしか買わなかったが、これらを買った人はどうしているのだろう。ボヤキになってしまった。

ウォルフ-リート全集

2015-09-23 22:56:31 | 音楽一般

CD8枚からなるウォルフのリート全集(画像右)を買っていた。購入後、少しも聴いてなかった。このようなのがまだまだある。今後このようなのは出ることないだろうと、自分で思ったものはつい買ってしまう。エルガー、マスネ、テレマン、等々の20から30枚セットのものなど買ったがほとんど聴いてない。全集マニアは困ったものだ。これらの作曲家はこの枚数では少しも全集にはなってないが。とにかく少しずつ(毎日CD1枚くらいか)BGM風に聴き続けているところだ。

このリート全集はすでに聴き終えた。
作品一覧を作成するのを趣味とする私は、ネットその他を頼りに表をよく作る。ずっと以前に作っていた。それによると、作品数は348あるという。これらは多くは歌曲集にまとまっている。メーリケ歌曲集、ゲーテ歌曲集、スペイン歌曲集、イタリア歌曲集が主なものだ。以前書いたミケランジェロ歌曲集もある。このCD全集にはそのうち、231曲ある。実は私はフィッシャー・ディースカウの大ファンで、彼の3巻、LP9枚からなる全集も買ってしまっていた。さらにフィッシャー・ディースカウの「ウォルフ 初期歌曲集」(CD1枚)(画像左)なるものも持っていて、これらで補うと、279曲聴いたことになる。おそらく今、音源で聴けるのはこの数ではないかと思う。他の歌手のはほとんどないが、おそらくここで聴けないのはないのではと思う。その中で、53曲からなるメーリケ歌曲集のうち、4つは何処にもない。同じく20曲からなるアイヒェンドルフ歌曲集は最後の「森の乙女」がない。録音に値しないから?理由は見当たらないのでよくわかりません。たとえどこかで出ているとしてもそのために購入することはないでしょう。
ベートーベンなどの作品表でもすべてそうですが、私の作品表には、その曲が何枚目のCDの何番目のトラックにあるかを記載することにしています。何かでその曲のことが出た時、それをすぐ聴くことができるようにです。

パガニーニ「全集」

2015-09-03 16:57:48 | 音楽一般


パガニーニは、バイオリン協奏曲の1番と2番、それに作品1の24の奇想曲が主としてよく聴かれるのではないか。もちろん、他にも多々あるので、それだけではないという人もいるだろう。

パガニーニも出ているものはすべて聴いてみたい、パガニーニの音楽は私にとっては、奇を衒ったものではなく、流麗な、いかにもイタリア人気質を感じさせるものがあり、好ましく思われる楽曲です。いろいろ伝記に触れるとやや常人とかけ離れたことも目にすることもありますが。ということで、画像のものを購入した。

パガニーニの作品は、分野別でこの数年、立て続けに出たように思う。2,30年前には考えられなかったことだ。バイオリンと管弦楽の作品集、室内楽曲集、バイオリンとピアノ、バイオリンとギター、バイオリン独奏、ギター独奏、これらがほぼそれぞれの分野の全集の形で出た。

いろいろな資料を基に、私は作曲家の作品一覧を作るが(ベートーベン、ブルックナー、それに膨大なシューベルトなども作成した)、パガニーニの場合、Op.(作品番号)は79まであるが、そのうち16は該当作品を見つけることができない(大きな伝記本を見れば、作品一覧が出ているかもしれない)が、63のうち12曲を除いて、51曲(約65%)所持したことになる。パガニーニには、MS番号という後世の人が付けたものもあるが、これはおそらく134番までと思うが、やはり11は該当作品を見つけることができず、123のうち21除いた102曲(約76%)所持したことになる。

今回、CD10枚からなる室内楽全集を購入し、パガニーニのほぼ「全集」は、揃った。この室内楽全集、ネットで1年ほど前に注文した時、取り寄せとかなり、もう手に入らないかとあきらめていたが、再度ひと月ほど前に見たら出ていたので即購入し、無事「全集」が集まった。

同時に買ったもうひとセットは、51枚からなるリヒテルのもの。これを聴く前に以前に買ったものを聴いてみたい。

ルクー全集

2015-09-02 13:37:20 | 音楽一般


ルクーという作曲家はつい最近知ったところだ。何か月前だったか。いや、その前に聞いていたかもしれないが、記憶にはなかった、ましてやその音楽を聴いてみたいという気持ちもなかったというのが本当のところだろう。少し前に無料配布のクラシック新聞(実は雑誌「モーストリー・クラシック」の前身、こんな古いものも捨てられないで取ってある。)の記事の中で、クラシック音楽好きの有名アナウンサーK氏がルクーのバイオリン・ソナタを取り上げたのを読んだ。(もう一度読んでみたいと思い、探したが、見つからない。)それでどんな曲なのだろうと興味を持った。

そうしたら、タイムリーで、こんなCDが出ていますよと、大手のCDなどのネットショップから案内が届いた。そうしたら、ルクーの8枚組のCD全集がその中にあった。ということで全集に弱い私は購入してしまった。画像のものです。若い写真ですね。そうです、24歳で亡くなったのです。これも偶々ネットを見ていたら、若くしてなくなった、音楽史に残る作曲家というのが出てましたが、1番若いのがスペインのアリアーガ(歳時記でも取り上げました)で二十歳になる10日前に亡くなった作曲家です。次がこのルクー、次が31歳で亡くなったシューベルト、とありました。ルクーとシューベルトは共に腸チフスでなくなりました。町の衛生状態などが関係しているのでしょうか。

ルクーはベルギーの作曲家です。パリに出てフランクの弟子になったということです。さてそのバイオリン・ソナタですが、melancholy(憂うつな),pensive(思いに沈んだ)などという言葉が浮かんできました。

ネットで注文するとき、3点になると割引率が高くなったりいろいろあります。そういうことで、今回あと2つ注文してしまいました。全部で69枚!嗚呼、整理整頓なのにいいのかなと考えてしまいますが、まあ何か楽しみを持つことは大切だろうということで。

CD8枚ですが、すべて聞き終えました。次は同時に買ったものということになります。