西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

偉大なるかな、カラヤン氏

2012-12-01 20:54:14 | 音楽一般
以前も書いたように思いますが、私がクラシック音楽に親しむようになったころは、カラヤンが続々と新譜レコードを出していた。さらに私が作曲家や作品について少しずつ知識を増やしていくのは、そのカラヤンが出す新譜に符合を合わせるかのようだった。クラシック音楽への興味はまさにカラヤンに引っ張られるように大きなものとなっていったのだった。このようなカラヤン時代に廻り合ったことは大変幸運なことだった。そして私は偉大なるカラヤン氏より目の前でサインを書いて貰うというこれ以上ない幸運を受けたのだった。それがいつのことだったか、わからないでいた。おおよその見当は付けられたが。

最近はいろいろと趣味のことでも整理に励んでいる。老前整理と名付けられているようだ。何でも保存するのが好きな私は、ついに見つけた!

銀座の楽器店における
創業85周年特別企画
カラヤン来日記念連続サイン会

とあるプリントが入った封筒があったのだ。日時は、52年11月11日(金)と12日(土)で、初日は『ベートーヴェン交響曲・全集』[8枚組]購入の先着100名、2日目は「ドヴォルザーク:交響曲第9番「新世界より」と「ベートーヴェン:ピアノ協奏曲第4番(P:ワイセンベルク)」のLP2枚、を購入し抽選により100名、というものだった。私は、以前画像で出したように、2日目、「新世界より」のジャケットにサインをもらった。もちろん昭和52年で、職について間もない頃ということになる。そしてこれもすっかり記憶になかったのだが、カラヤン氏が身近にいたことを残したいと思ったのか、カメラで写真を撮っていたのだった。3枚シャッターを押したようだが、映っていたのは1枚のみだった。それがこの画像です。

ビデオをDVD化することも整理の一環だが、もちろんカラヤンの映像を収めたビデオもいくつか出てきてDVDにした。ただ、これは取ってなかったのだろうか、カラヤン氏の、まだやり残した仕事がある云々、のビデオがまだ出てきていない。取ってなかったのだろうか。