西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

グリーグとシベリウス

2015-05-21 18:39:05 | 音楽一般


リムスキー・コルサコフとボロディンの後は、グリーグとシベリウスを連続して聴いている。グリーグの19枚目まで聴いたところだ。例によって、セット物に弱い私は、この二つを買ってしまっていた。両者とも数年前に出たものだが、部分的にしか、それもごくわずか、聴いていなかった。いずれも記念年に出たものだが、
グリーグ 1843~1907
シベリウス 1865~1957
なので、2007年ごろに出たものだろう。グリーグは、没後100年、シベリウスは没後50年ということになる。今から8年前だ。シベリウスの生没年を見てみると、今年は生誕150年に当たる。ということで、今年もまたセット物が出るのか。今のところ知らない。

グリーグはBRILLIANTから、シベリウスはBISから出たものだ。枚数は、グリーグ21枚とシベリウス15枚で、前者はほぼ全集と言っていいだろう、後者はもちろん選集ということになる。実は、ずいぶん前、BISのカタログで60枚くらいだったか、シベリウスのほぼ全集の広告を見た覚えがある。出れば買おうかと思っていたが、これはついに出ることはなかったと思う。日本ではだが。その抜粋ではないかと思うがどうだろうか。とにかくシベリウスは、ここにあるのとこれまでLP、CD等で購入したもので十分だろうから、たとえ全集が出ても今後買うことはないだろう。整理整頓、まとめに入っているので。このBISの輸入盤だが、解説書を見ると、英語、フィンランド語、ドイツ語、フランス語の次に日本語(!)の解説がついている。日本人の需要も多くを占めていると言うことだからか。凄い!

グリーグは、ピアノ協奏曲と「ペール・ギュント」が有名で、他にピアノの小品集が多く書かれていて、以前CD10枚からなるセット物が出て購入したが、このほぼ全集が出るずいぶん前のことだった。このようなものが出るとは全然予想もしてなかった。弦楽合奏の「2つの悲しい旋律」というのがあるが、2曲目の「過ぎし春」というのが旋律より、そのタイトルが記憶に残っている。アマチュアの演奏会で取り上げられたのを聴いた覚えがある。

シベリウスは、7つの交響曲と交響詩、それに唯一のバイオリン協奏曲が圧倒的によくコンサートで取り上げられる。グリーグ同様、ピアノ曲もたくさん書いているが、演奏会ではあまり聞かない気がする。室内楽も多種多様書いている。このブログで以前書いたが、カレリア組曲の第3楽章の行進曲、これは高校生のころだったか、見たクラシック音楽を扱った良質のテレビ番組でそのテーマ曲に使われていた。あまりクラシック音楽の知識がなかった時に私の導き手となってくれた番組で、シベリウスというとこれはどうしても外せない。


今年のLFJ

2015-05-16 10:49:26 | 音楽一般


今年のLFJ(ラ・フォル・ジュルネ・オ・ジャポン)は、東京地区では5月2日から4日まで行われた。今年のテーマは「パシオン」と言う。2日(土)に行ってみた。丸の内界隈で、無料のコンサートを聴ければということで。時間間際に行くので、座って聴くことはできない。多くの人は立って聴いていた。一つ、フルート、バイオリン、ピアノの3重奏があり、約30分ほど楽しんだ。聴きながら次はどこへ行こうかとプログラムを見て、メイン会場中の、八角堂と言っていいのか、そこで出演者のコンサートがあると言うので、立って待っていたら、時間になっても始まらない。しばらくして、係の人に促され、ボランティアと言っていいのか、若い子の、○時○分からになりました、との放送が入った。あと、30分(そのくらい)もあるじゃないか、と思い、私はそこから離れ、近くの電気屋へと向かった。周囲の人たち、私のように動く人はいなかったようだ。ちょっと驚いた。

例年、チケットがまだあれば、もちろんお気に入りの作品、演奏者、ということであればチケット売り場に並ぶのだが、翌日・翌々日来られるか、などと思い、並ばなかった。無料コンサートも聴きに来てもよかったのだが、結局最初の日だけとなった。私的には、テーマは、国別とか、作曲家を取り上げるとかでよかったのではと思うのだが。以前は東京で4日間していたと思うが、3日になったようだ。全国でLFJが行われるようになったので、東京から遠方の人にはとてもありがたいことだろう。しかし、テーマが今一つ、浸透しなかったからなのか(と私は思ってしまうのだが)、チケットは完売とはならなかったようだ。

来年は「自然」がテーマとか。そうすると、誰々の何々と言う作品が入るのかなと、今はそんなことを考えている。