リムスキー・コルサコフとボロディンの後は、グリーグとシベリウスを連続して聴いている。グリーグの19枚目まで聴いたところだ。例によって、セット物に弱い私は、この二つを買ってしまっていた。両者とも数年前に出たものだが、部分的にしか、それもごくわずか、聴いていなかった。いずれも記念年に出たものだが、
グリーグ 1843~1907
シベリウス 1865~1957
なので、2007年ごろに出たものだろう。グリーグは、没後100年、シベリウスは没後50年ということになる。今から8年前だ。シベリウスの生没年を見てみると、今年は生誕150年に当たる。ということで、今年もまたセット物が出るのか。今のところ知らない。
グリーグはBRILLIANTから、シベリウスはBISから出たものだ。枚数は、グリーグ21枚とシベリウス15枚で、前者はほぼ全集と言っていいだろう、後者はもちろん選集ということになる。実は、ずいぶん前、BISのカタログで60枚くらいだったか、シベリウスのほぼ全集の広告を見た覚えがある。出れば買おうかと思っていたが、これはついに出ることはなかったと思う。日本ではだが。その抜粋ではないかと思うがどうだろうか。とにかくシベリウスは、ここにあるのとこれまでLP、CD等で購入したもので十分だろうから、たとえ全集が出ても今後買うことはないだろう。整理整頓、まとめに入っているので。このBISの輸入盤だが、解説書を見ると、英語、フィンランド語、ドイツ語、フランス語の次に日本語(!)の解説がついている。日本人の需要も多くを占めていると言うことだからか。凄い!
グリーグは、ピアノ協奏曲と「ペール・ギュント」が有名で、他にピアノの小品集が多く書かれていて、以前CD10枚からなるセット物が出て購入したが、このほぼ全集が出るずいぶん前のことだった。このようなものが出るとは全然予想もしてなかった。弦楽合奏の「2つの悲しい旋律」というのがあるが、2曲目の「過ぎし春」というのが旋律より、そのタイトルが記憶に残っている。アマチュアの演奏会で取り上げられたのを聴いた覚えがある。
シベリウスは、7つの交響曲と交響詩、それに唯一のバイオリン協奏曲が圧倒的によくコンサートで取り上げられる。グリーグ同様、ピアノ曲もたくさん書いているが、演奏会ではあまり聞かない気がする。室内楽も多種多様書いている。このブログで以前書いたが、カレリア組曲の第3楽章の行進曲、これは高校生のころだったか、見たクラシック音楽を扱った良質のテレビ番組でそのテーマ曲に使われていた。あまりクラシック音楽の知識がなかった時に私の導き手となってくれた番組で、シベリウスというとこれはどうしても外せない。