モーリス・ラヴェル

今日は、フランスの作曲家モーリス・ラヴェルの生誕日です（１８７５年）。フランスのと言ったが、父はスイス出身で、母はバスク人だった。ついでに言うと、ラロも出身はバスク系スペイン人で純粋なフランス人ではない。更に言うと、フランス音楽史で扱われるフランクも、ベルギーの出身である。
ラヴェルというと、「ボレロ」と誰でも思い浮かべます。同じ旋律を何回も繰り返すのですが、そこは管弦楽の名手である作曲家は我々を飽きさせることはありません。次に、「スペイン狂詩曲」「ラ・ヴァルス」と傑作をあげることができますが、バレエ音楽「ダフニスとクロエ」がラヴェルらしいまたフランス音楽を象徴するような傑作と思いますが、どうでしょうか。
このラヴェルの管弦楽曲のすべてを優れた演奏で我々は聴くことができます。マルティノンがパリ管弦楽団と共に録音したものです。私は、これがあれば十分と思っています。マルティノンは、同じくドビュッシーも全曲録音を残してくれました（こちらはフランス国立放送局管弦楽団を指揮しています）が、２０世紀フランス音楽の真髄とも言うべき２人の作曲家の管弦楽曲のすべてを優れた演奏で聴けることは実に嬉しいものです。