西洋音楽歳時記

旧称「A・Sカンタービレ」。07年には、1日1話を。その後は、敬愛する作曲家たちについて折に触れて書いていきます。

シェーンベルク「清められた夜」

2007-03-18 14:03:08 | 20世紀音楽
今日は、シェーンベルクの弦楽六重奏曲「清められた夜」が初演された日です(1902年、ウィーン)。この曲は、後に弦楽合奏曲として書き改められました。
カラヤンは、LP4枚組のいわゆる新ウィーン学派3人の作品をまとめて録音したことがあります。このセットは、当時の評論家諸氏のどぎもを抜いた素晴らしい演奏だったように思います。まだマーラーの交響曲を録音する前ということもあり、予想もしていなかったということもあるでしょう。グラモフォンでは、他に弦楽四重奏曲数をラサール弦楽四重奏団で、またリート集をフィッシャー・ディースカウでほとんど同じ時期に出しました。私はこれらのLPは新ウィーン学派を理解する最初の1歩と思い、今でも大事にしていますが、今以って彼らのいわゆる現代音楽は私の理解を超えているというのが正直な所です。ベルクのバイオリン協奏曲やウェーベルンの作品はいいなどという言葉を聞き、少しずつ理解しようと努めていますが、残念ながら今のところよくわかっていません。3人の中ではウェーベルンあたりからと思ったりしますが、私自身の中で、彼らの理解が熟するまで自然に待ちたいと思っています。何も焦ることはないですから。現代音楽へのスタンスは今のところそのような次第です。