kenharuの日記

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カッコウの托卵 ノビタキとの攻防

2022-01-18 | 旅行記
北海道の原生花園で、カッコウとノビタキのバトルに遭遇し、観察・撮影することが出来た。(090621)

最初、カッコウは遠くにとまり、ノビタキの動きをうかがっていた。
巣の在りかを探っていたようだ。
やがてカッコウは花園の上を低く飛んで、草むらに侵入。
テリトリーを侵されたノビタキはスクランブル発進し、上空から攻撃を仕掛けた 。

巣探しを中断し、ノビタキを威嚇するカッコウ。

繰り返し襲いかかるノビタキ。

カッコウはひとまず退散。

退散途中に、うかつに木道に下りたカッコウを、ノビタキが急降下攻撃
カッコウは首を回して応戦し、かろうじてしのいだ。

にらみ合い。

草むらに入り込んでは追い出される、という攻防が何度も繰り返された。

カッコウはノビタキのテリトリーの外縁付近まで退いて、一休み。
ノビタキのメスが、上から監視している。
産気づいてからの産院探しみたいなものだから、カッコウのママも大変だ。

尾羽を高く上げるのは、「まだまだがんばる!」という意気軒昂なポーズなのだろう。

何度か見られた空中バトル。
連写1
 

連写2

連写3

連写4
にらみあい、威嚇しあいながら、高く高く舞い上がっていく。


連写5

連写6
この6枚連写は、ほんの一瞬の出来事だった。


逃げ出すカッコウ。

空中バトルの結末は、必ずこうなる。

尾羽に取り付いているかのように見える写真。


追撃 。
夢中で連写しているので、撮った覚えなどない。
再生してみての発見ばかり。
見えていなかった面白い場面がいくつも撮れていた。

とまったカッコウを攻撃。
連写1


連写2


連写3

イテー!

ノビタキの攻撃に容赦はないが、カッコウの反撃は威嚇だけ。
大切な子供を預けるのだから、ケガさせるわけにはいかないのだろう。

オス2羽に追われている。
カッコウが巣探しをしている範囲には、2つがいのノビタキが居たようだ。

ノビタキが、カッコウのノドもとに、食らいついた瞬間。
激しい攻防の最中、遠くの林から朗らかなカッコウのさえずりが聞こえていた。
気楽なパパが、「おーい、早く産んでこいよ~♪」と呼びかけていたのかもしれない。

 延々2時間以上のバトルだった。
日没で撮影をやめたので、この攻防の結末はわからない。
ノビタキには迷惑な托卵だが、カッコウの必死さがヒシヒシと伝わってくる観察だった。

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追記
その24日後。
バトルのあった原生花園前を通りかかった。
一面に咲いていたエゾカンゾウの花は消え、今はただの原野。

あのカッコウは托卵に成功したのだろうか・・・
それが気になって、ノビタキの巣を覗いてみた。
巣立ち間近な、ノビタキのヒナが5~6羽。
ほかの巣はわからないが、この巣には托卵されていない。
なんとなく平和な気分になって、原生花園を後にした。




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