kenharuの日記

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生ぬるい家

2017-12-26 | 一条の家
床暖房のコントローラー。

床は5つのエリアに分かれていて、循環させる湯の温度を、時間別に指定できるようになっている。

一条の家に住んで一月半が過ぎた。
実際に暮らしてみて、24時間全館床暖房というのは、普通の暖房とはかなり異質なものとわかった。

床暖房をONにしてから、全館が暖まるまでは3日もかかる。
そして、秋に入れたスイッチは、春まで入れっぱなしで、切らない。
24時間全館暖房は、屋内の空気だけでなく、床や壁、トイレや浴室、押し入れや収納庫、食器棚の中身に至るまで、いっさいの物を暖めて、その温度を維持するシステムなのである。

わが家の室温は常時22度前後で、食器棚の食器や押入れの寝具なども、その表面温度を測ると22度ぐらいになっている。
冬物の寝具には出番が無いし、温かなオカズが冷たい食器に冷やされることもない。
高気密、高断熱、全床暖房の効果で、床付近と天井付近の室温もほぼ同じになっている。
つまり、屋内には温度差というものがほとんど存在しない。

しかし「暖かい家ですか?」と聞かれれば、「いいえ、生ぬるい家です」と応えたくなる。
床暖房とは言っても、温水の通っている床の表面温度はせいぜい23度ぐらいで、裸足で歩いてもあまり暖かさを感じない。
屋内は隅々までが春のような温度で、冷たい場所などは無いのだが、ポカポカと暖かな場所もまた無いのである。
だから、木枯らしに吹かれて帰宅した時の冷え切った身体に、全館床暖房は役に立たない。

身体が冷えれば、生ぬるいものではなく、熱いものがほしくなる。
かじかんだ手をかざし、冷えた身体を暖めるために、反射式の電気ストーブを買ってきた。
めったに使わないのだが、反射式ストーブは、エアコン暖房のような不快な「風」が無いから、快適である。

暖かさが人気の一条の家だが、住んでみてのボクの第一印象は「生ぬるい家」である。
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