怪しい中年だったテニスクラブ

いつも半分酔っ払っていながらテニスをするという不健康なテニスクラブの活動日誌

和田秀樹「70代で死ぬ人、80代でも元気な人}

2022-09-14 11:29:32 | 
最近早いペースで本を出している和田秀樹さん。

先日この本を読んだタケちゃんマンがいいことが書いてあると言っていたので私も読んでみました。
ところで出す本出す本が売れて注目を集めてきたからか先日和田先生が「徹子の部屋」に出演

そこで述べた4つのポイントは、うろ覚えで多少違っているかもしれませんが、ニュアンスはあっていると思います。
・生活に変化を
・肉を食べる
・好きなことだけやる
・残存能力を生かす

和田先生に言わせると黒柳徹子は毎日いろいろな人と会ってて、当然ながら衣装も替えているし、好奇心を失わない。お肉大好きで、好きなことをやっているので、理想的な高齢者。
まあ、黒柳徹子的な生き方をできる人はそんなにはいないだろうけどね。
本に戻ると、当然ながら同じようなことを書いているのですが、強く印象に残っているのは団塊の世代への熱いエール。
丁度団塊の世代が70歳を超え後期高齢者にならんとする時期なのですが、今がこれから80代を生き生きと過ごせるかどうかの正念場。団塊の世代は、厳しい受験競争を乗り越え、理屈ぽく議論好きで社会に対して物申し、高度成長を実現していった活力ある世代。妙に年寄りじみてしまい、丸くなっているのではないのかと危惧。
でも今の時代、いろいろな軛から離れて70代が一番世界が広がる時期。現役時代よりもはるかに自由な生き方ができるはず。閉じこもらずに外に出て人付き合いでも旅行でも自分が楽しめる世界を見つけてください。老け込むことなく元気に80代を迎えることが出来るはず。
カジュアルなファッションで身を包み、自分のためにボランティアを楽しみ、嫌いな人に会う必要はなく、楽しい誘いは二つ返事で受ける。
いつも夫婦二人でいる必要もなく、ランチは一人で外食を楽しんでいきましょう。店探しは脳を刺激するし、千円で楽しめる海外旅行となります…と言われても知らない店に1人で入るのは私には結構ハードル高いのですけど。
でも団塊の世代の人たちにはうれしい提言ばかりで、これは本も売れるのでしょう。団塊の世代というボリュームゾーンをうまくつかんでいます。
とは言っても肉体の老化は避けられないのですけど、和田先生曰く、日本人は圧倒的にがんで亡くなる人が多く、欧米のように循環器疾患による死亡は少ない。だからコレステロールとか血糖値にはあまりこだわることはない。コレステロールが高い方ががんになりにくいし活力がある高齢期を維持できる。
和田先生自身血圧は200を超えコレステロールも血糖値も高いとか。ある時血糖値が660まで上がったことがあって運動を始めたのですが、いきなり運動したので「心不全」になり利尿剤を飲んでこまめに水分補給しているとか。でも気にしないと言っても各種値にも限度はあるし、好きなことだけやるのもいいですが、それなりに生活習慣を注意する必要はあるのでは。
先日亡くなったがんもどき理論の近藤誠さんはタクシーの中で発作が出て亡くなったみたいですが、本当は近藤さんががんなった時にどういう生き方を選ぶのか知りたかったものです。和田先生も自分に循環器疾患で発作が起こった時に、そんなことはあまり気にする必要はないと言い続けられるのか興味があります。
新書本で活字も大きく、章にだけでなく各単元ごとに見出しがついていて、見出しをパラパラ見るだけで大体内容は想像できるのですが、それだけに読みやすい。老眼がすすみ小さな活字が見えない身としてはありがたいものです。まあ、これも本が売れる要因でしょう。
一緒に写っているもう1冊の「一喜一憂しない生き方」も同じようなことを手を変え品を変えて表現したもので、これも見出しだけ見ても大体内容は想像できます。
でも手持ちぶたさの高齢者にとっては元気が出る本です。
さあ、書を捨てて街に出よう。さしあたり今日のランチはどうしようか。一度行った事があるベトナム料理の店へでも行くか。
コメント
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