カトリック社会学者のぼやき

カトリシズムと社会学という二つの思想背景から時の流れにそって愚痴をつぶやいていく

教会とWHO ー 分散式ミサに出る

2020-07-18 21:53:34 | 教会

 年間第16主日のミサは、分散式ミサの順番が私どもの組に回ってきたので、土曜日のミサにでた。
雨のせいか、コロナの感染が怖いからか、出席者は少なかった。20名ほどだったか。大きなお聖堂に1列(8名席)に2〜3名で、
しかも列をあけて座るのだから本当にパラパラだ。聖堂がこれだけガラんとしているとミサの臨場感がない。神父様もなにかプラスチック製
みたいなフェイス・マスクをつけ、祭壇や朗読台にはアクリル板がついていた。奉納なし、オルガンなし、聖歌なし、侍者なしの
ないないづくしで、感染予防は完璧なようだった。

 コロナといえば、菊地東京大司教は7月13日に教区の信徒あてにメッセージをだされ、3つの指針を示された(1)。
ミサでご一緒した知人によると、教会のこういうコロナ感染対策は、基本的にはWHO(世界保健機関)のディレクティブにそった
「日本宗教連盟」の方針に合ったものだという(2)。宗教団体の活動は「密」を避け得ないのだから、直面する課題は共通なものが
多いのであろう。

(WHO)


 「カトリック中央協議会」はこの連盟の5構成団体の一つである「日本キリスト教連合会」の構成団体の一つのようだ(3)。
高見大司教もカトリック司教協議会会長として4月に談話を発表されているが、具体的な細かいコロナ対策を述べておられるわけではない。
 
結局コロナ感染防止策は、各教区で、各小教区で個別に対応する他ないのであろう。どこの教会でも教会委員会や典礼委員会はコロナ対策に
苦労しておられることであろう。
 今日のようなごミサがこれからもかなり長い期間続くような気がする。久しぶりにご聖体拝領ができて嬉しかった。


1 ①:教区内地域で新規感染者がいる限り、教会活動では「密接・密集・密閉」を避ける
 ②:感染しない、感染させない
 ③:秘跡にあずかる機会を提供し、霊的な一致を促す
第16主日のミサのお説教では、ここ数日の感染者数の増加を見て、ミサを含めた教会活動もふたたび中止か、または活動の継続か、
判断に苦しんでおられる様子であった。
2 「カトリック あい」(catholic-i.net)にはこのディレクティブの原文と和訳が掲載されている。
 「日本宗教連盟」とは公益財団法人で、5団体(教派神道連合会、全日本仏教会、日本キリスト教連合会、神社本庁、新日本宗教団体連合会)
からなるようだ。
 なお、同連盟が政府に要望していた「持続化給付金」は、公益団体なのに宗教法人には認められなかったようだ。
3 「日本キリスト教連合会」とは、カトリック、聖公会、プロテスタント諸派が集まっている団体で、日本のキリスト教界のおよそ90%が
加盟しているという。
 日本宗教連盟とか日本キリスト教連合会というものがどういう組織で具体的に何をしているのかはわからない。

 

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