カトリック社会学者のぼやき

カトリシズムと社会学という二つの思想背景から時の流れにそって愚痴をつぶやいていく

岩下壮一『信仰の遺産』(岩波文庫)

2015-03-24 08:31:45 | 神学
岩下壮一『信仰の遺産』岩波文庫 が3月17日に出版された。早速入手して読み始める。これは『全集』からの復刻ではなく、原著作からのセレクトされた復刻らしく、全集版とは少し異なるようだ。例えば宗教改革論などは納められていない。とはいえほぼ同じと思える。山本芳久先生の「註解」が素晴らしい。まるでカトリック神学入門のようだ。稲垣良典先生の「解説」はトーンを抑えた名文である。特に「岩下神学について」では各論文が丁寧に解説されている。「なぜ今岩下壮一か」は深くは触れられていないし、岩下師は「ネオトミスト」だったのか、という問いにも明確な答えは与えられていない。とはいえ、『カトリックの信仰』とならんで本書が手にできる喜びを味わいたい。
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岩下壮一全集第4巻の岩波文庫版

2015-03-16 16:29:43 | 神学
岩下壮一全集第4巻『信仰の遺産』が岩波文庫から出版されるという。嬉しい話だ。これはいくつかの論考が納められているのだが、どの論文が入るのか興味がある。またはすべてそのまま納めるのだろうか。2015年というこの時点で、「忘れられた思想家・神学者・岩下壮一師」が注目される意味を考えている。
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