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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

映画につっこめ

2014-11-17 03:19:21 | 映画

Saya 行って来た(こちら)、思ったよりはずっとよかった、泣きはせんかったけど(つか何で泣くためにわざわざ映画館へ行くんだよ、これはライ麦畑のホールデンも言ってたな)、ただずいぶん考えられた台本なんだろうけどこれはこれでツッコミどころ満載なんだよな、しゃーないって、元ネタが元ネタだもん、ヤフレビ見てもよくわかる・・・あ、細かいところはまた後で
何はさておきこのパンフはよいよね、手書きっぽいとこが・・・ってまさかホントに手書きじゃないよな、いやさうかもしれんからコワい、このくらいのテク今時の画家さんなら普通にありさうだもん

よかったところ
彼が落語家という設定、ナレーションが楽しいし乗り移られたヒトたちのしゃべりもわかりやすい

ユウスケが泣いてるところへアヤしい男が入って来て抱き上げる、サヤは包丁を持ち出して大騒ぎ(ここは元ネタ通り、ただしこの男はエリカに頼まれた狂言犯人)、彼、ささら駅の若い駅員に乗り移って駆けつける
「誰だ、てめえは、あんまりあわてたから出て来ちまったじゃねーか」
「いえあの僕は河田義男というもので・・・」
サヤ「あ、もしかして久代さんの息子さん?」
彼「こいつだけはとっとこうと思ってたのになあ」(幽霊の彼と普通に話し合える唯一の人物という設定だった)
これなら乗り移れる人物を使い切っちゃった事情もわかる、ただ久代さんの姓は「鈴木」だって台本作者が知らんハズはないんだがな、それとこの男、彼女の息子にしてはちょっと若過ぎるやうな、いや続編は作らないんだろうからまーいーけど

ユウスケをさらうのはオヤジさん本人、彼自身「もう一度オヤジに抱かれたいと思っちまった」ので息子に乗り移った、オヤジのポケットからケイタイを抜いてサヤに連絡、オヤジさんは一度サヤに電話していたのでサヤのケイタイには「ユウちゃんのお父さん」が登録されている、赤ちゃんはもちろん意味のあることをしゃべれないしア段の平仮名をデタラメに打つだけだがたまたま「はい、ささら病院です」という声が聞こえ、サヤはたまたま出会った駅員のバイクで病院へかけつける、まあこれならさほど不自然じゃない
この時隣から双眼鏡で観察していた婆さん連、エリカ、ダイヤが一斉に犯人を追う、それまでシルバーカーに乗ってた久代さんが「警察に通報しなきゃ」と誰より早く走り出す、おいおい・・・

病院での彼(ナレーション)「この熱はオレが入っちまったせいなんだ、調べたってわかりゃしねーよ」はい、ごもっとも、だけどそろそろ発熱する時期ではあるんだぜ

ラストで落語の師匠がサヤの家を訪ねる、え、何で?いやにぎやかだからいーよ

ツッコミどころ
あんまし誰も言ってないようだけど彼は一人息子でオフクロさんはもう死んでいる、この状況でオヤジさんがユウスケを引き取ると言い出すかね?再婚した様子もないみたいだしまだ仕事をしてるっぽい(部下らしき男どもがついてる)、それまで全く家庭的じゃなかった男が男手1つでそれも(けっこう忙しい)仕事しながら赤ちゃんの面倒をみられるか、母親に任せて経済的に援助するという方が自然じゃないのかね、それ考えたら彼の「とにかく逃げろ」って判断は正しいと思われず、後で久代さんがそう言うのももっとも(元ネタではオフクロさん健在、姉さんもいる、久代さんいわく「逃げて来たってのはことによると正解だったかも」)

「ささら」がものすごい山奥のしかも終点、二両編成のオモチャみたいな(いやホントにオモチャの?)電車が着く、おいおいいくら何でもそこまでド田舎って設定じゃないと思うけどなあ、それにその電車、中は通勤電車じゃない?(と誰かが指摘してたな)

エリカの「この子は生れついての難病なんです」は是非言ってもらいたかった(元ネタでは「ウソ」と言うが映画では一応病院へ行ってるようだからウソとも言いにくいかも)

そもそのダイヤにとりつく必然性あるのかな?元ネタではエリカがオヤジに頼まれてユウスケをさらおうとしたという事実を彼だけが知ってて説明の必要があったから「人前に出て来るつもりはなかった」とか言いつつダイヤとして現れ「エリカさん、サヤを頼みます」という、ちゃんと必然性あり、映画のエリカはまだ事情を知らないんだしダイヤがなぜしゃべらないのかなんて彼の知ったことじゃあるまい、そう言えば結局最後まで「オカーサン」とも「泣かした」とも言わなかったね

というわけだが(皆さんおっしゃってる通り)赤ちゃんがメッチャかわゆいので全て許す(上から目線)


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