事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

進化って何?

2019-09-29 18:41:10 | 本と雑誌
ジョナサン・ロソス「生命の歴史は繰り返すのか?
これも出張の収穫、途中まではメッチャクチャ面白い、何せグッピーやアノールトカゲやシカネズミを追っかけまわして場所を移動させたり天敵に襲わせたり閉じ込めたりして彼らの色や形や行動を計測する(そのために場合によってはとんでもない危険にも直面する)研究者たちの行動記録が下手なドラマなんかよりよっぽど・・・「ネズミを閉じ込めるのに学者が何人必要か?」だって、アハハハ、これの元ネタって何?(私が知ってるのは東川篤也の「完全犯罪に猫は何匹必要か?」だけだもんね、英語にはよくある慣用句らしいけどさすがにこれは検索してもわからない)
だがね、人類がどんなストレスをかけても対象動物はそれに対応して子孫を残す、そらその通りなんだろうけどそれってそれまでに持ってた能力を利用するだけだよね、グッピーやアノールトカゲやシカネズミ以外のモノになって危機を生き延びるわけじゃないやね、つか両性生殖でしか子孫を残せない(つまり自分とそっくりなものしか再生産できない)動物という生物がそんなハナレワザをやってみせることをまさか実験的に検証できると思ってるわけじゃないやね?だけど動物10億年(たぶん)の歴史ってそれ(つまり自分に似てるけど自分じゃない子孫を生み出すことによって危機を生き延びて来た)だったんだよ、それをもって進化という、ここが「神様は地上に今いる生物を今あるがままに作った、生物が別のものになることなどありえない」と信じるイシアタマなヒトたちとは何があらうと意見が一致しないとこなんだ、ああ、それ(つまり今いる生物は昔いた生物から変わってできた)しかありようないのに「これこの通り」と示して見せることはできんのよね、ちょっと前と違って「地球は平らだ」って言うヒトはもうおらんハズなのに(いるかもしれんからコワイのだが)

大腸菌を最低限のグルコースだけで植え継ぐ一件になるといったいこのヒトたち何やってるんだろと思っちゃう、そもかの菌がグルコースだけで生きれるわけはなからうが、窒素リン酸カリ(これは植物の肥料だけど)の組成はだうなってるの?しかもそこに実はクエン酸が入ってたって・・・自分(あるいはこの著者)が何かを決定的に誤解してるとしか思えん、そも菌って生物はヨソ様の遺伝子を取り込んで変化する(無害な大腸菌が猛毒の赤痢菌毒素をもらって病原性を発揮するとか)ことが大の得意なんだから純培養という超不自然な環境を何代続けたからってさう大きな変化が起きると思う方が・・・ま、いーや、好きにしてちょ、私の知ったこっちゃない

ということとは全然関係なくもし小惑星が地球に衝突しなかったなら二足歩行の恐竜が前肢を翼ではなく腕として発達させシッポを失くしクチバシではなく歯のあるアゴを持ったまま大きな脳を持つように、つまり人類に似た形に進化した可能性はホントにないのかな?この著者は否定的らしいけど私はあると思いたいな、そいつらは4色視覚を持ってて立体視もできて空を見上げて「オレらがこの宇宙で唯一の存在だなんてそんなことがあるハズはない」と思うようになったのじゃないかな、ひょっとしたら(せんくても)私らよりもずっと早く・・・違うかな?その話をもっと聞きたかったんだがな、けどま、しゃーないよな、それはSF、このヒトは想像がぶっ飛ばない、足が地についてる、さういう意味ですごく有能な学者なんだもんな