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遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

毎日の文芸時評

2012-03-01 12:40:50 | 本と雑誌

2/28(火)夕刊「文芸評論はなぜ不振なのか」(by田中和生)
へえ、不振だったの?知らんかった、不振の分野にどうしてこうもヒトがいるかなあ、Wiki(こちら)に項目があるヒトだけでこれだけ、そらもう亡くなってる方も多いけど・・・

ラジー賞に触れていただけたのはめでたい、ちゃんとURL(これ)までついてる、有志(つまりは選考委員)の少なくとも一人はかなり怪しいヤツだなんて(ホントの)ことは書いてない

さらに金井さんの「ピースオブケーキ・・・」に触れておられるのもめでたい、ただ「人物も場所も時代も描かない」(ウロ覚え)てのはどうなのかな、両親、伯母、祖母それぞれリアルに描かれてると思うけど、主たる舞台になってる町はどこなのか確かにはっきりしないね、具体的な地名は麻布と箱根だけ、その近く(箱根へ車で行けるところ)でチンチン電車のあった町ってちょっと思い当たらない、だけど作者の実体験に基づく昭和20年代の雰囲気はかなりよく出てるんじゃないかな、一部ツジツマの合わんとこはあるけど、そこは語り手による小説中小説なんじゃなかろうか、さてどの辺が?とか想像しながら読むのも楽しいと思う、これって年代による感性の相違なんだろか?
「語り口が男性っぽくない」(ウロ覚え)、そっか、やっぱ誰でもそう思うんだね、これ作者が女性だからだとは必ずしも言えない、文章に表れるジェンダーって何だろ、実はこれわからんことの1つ、たとえば「源氏」の作者は女性だと誰でも思うかと言えば、そうでもないらしいんだからね

ところで冒頭の疑問、「文学はなぜつまらないか?」はわからんけど(そも別につまらんと思ってないし)、「文藝評論はなぜ不振なのか?」なら(もし不振なんだとしたら-だけど)ある程度はわかると思うよ、「悪口を言わないから」じゃないの?ホメるよりケナす方がずっとおもしろい(と私は信じてる)けど、誰だってメシのタネにしてる業界を悪くは言えないもんね