事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

東欧ファンタスチカ

2012-03-17 10:16:24 | SF

ジフコヴィッチ=ジブコヴィチつながりでこんなのも買ってしまったのである
宇宙規模のコンクラーヴェ=教皇選出に始まり(オーストリア代表)、神様との対話(セルビア代表=ジヴコヴィチ)に終る短編集-といったって何のことかわからんよね

時間はだれも待ってくれない 時間はだれも待ってくれない
価格:¥ 2,625(税込)
発売日:2011-09-29

確かに「お国柄」というものはあるなって気がする、英語圏や日本語圏にこういう作品は・・・いやありそうなのもあるか
穏やかで平和なんだがありがたいのか迷惑なのかよくわからん未来(ルーマニア、これちょっと星さんの雰囲気と言われてみればそうかも)、チェルノブイリの事故で汚染された地域に暮らす爺さんと婆さんを襲う惨劇(ベラルーシ、ファンタジーじゃないんだが)、プラハとワルシャワとベルリンにはもう一つの世界が重なって存在する(チェコ、ポーランド、旧東ドイツ、この辺はなるほどお国柄)、戦場となった街に出没するスナイパー(スロバキア、この国はわりにもめごとが少ないとのこと)、清朝の庭園に潜む正体不明の怪人(ハンガリー、全然アジア的と思えない)、アヘン中毒者の幻想とも見える冒険譚(ラトビア、この国がどこにあるのかも知らんかった地理音痴)

私の一押しはやっぱジヴコヴィチかな、神様がもし存在するならこんなふうだろなあと何となく納得させられちゃうのである、おっとこれ以上はネタバレ自粛