事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

宇野浩二

2010-09-08 16:52:40 | 本と雑誌

Wikiに詳細な年譜あり、とてもまともに読む気にならん、まだ著作権切れてないからロハのテキストは公開されてない、こんな記事はあるけどね、「蕗の下の神様」これは子供向けだから私も知ってた、つかこのヒトの作品これしか知らんかったてのが正しいな-と思ったら「春を告げる鳥」というのもあった、早世した男の子が鳥に生まれ変わるってお話で、え、それ国木田独歩じゃないかって?そっちは「春の鳥」(青空文庫にあり)、そう両方とも講談社の少年少女文学全集に入ってたんだった、私の記憶も意外と確かだ(いやたまには確かになることもある)
神経症で入院して芥川が見舞いに行った、その体験が「河童」のヒントになったとか聞いたやうな気もするけど、ウロ覚えだから違うかも、芥川はさっさと死んじゃったけど、宇野は戦後も元気だったんだ、まずはめでたい(何が?)

いきなり何事って、サリンジャーのとこだけ読んでほってあったこの本をたまたま思いついて開いてみたら、豊崎由美さんがこのヒトの「屋根裏の法学士」というのを紹介しておられて、これがメチャメチャ面白い、この本でダントツのトップじゃなかろうか、さすがクラシックは違う(いろんなヒトが交代で日本の古典を紹介するというコーナーなんだそうである、メンバーの中に川上未映子さんもおられたとのこと、さて何を紹介されたんだろ?)、因みに2番は豊崎さんの紹介文「押し入れのトヨザキ氏」、3番は円上塔氏の「祖母の記録」だろか-とか言ってまだ全部読んでないんだが・・・

で、いったいどんなお話なんだって「一日中押入れ(二階の部屋らしいが屋根裏ではないやうな)に寝そべって空想にふける若い男」のしょーもない空想が次から次出て来るだけでスジらしいスジはない、その空想というのは(豊崎氏の要約を借りると)「自分は力士になっても強かったに違いない」「真面目に法律を勉強していたら今頃は」「自分は幅跳び選手だったからあの跳躍力をもってしたら空を飛べるかも」てな感じ、それのどこが面白いんだって、いや今私が読んでゲラゲラ笑ってるところをここへコピペしても笑ってもらえるかどうかわからんのだなあ、キーボードたたいて写すのもめんどうだし、買って読んでちょうだい、これだけのためにお金払っても損はないと思う、それとたぶん2年後には青空文庫に入るんじゃないかな

9/9付記-やっぱ年譜をちゃんと読むんだった、昭和2年に芥川その他の世話で入院、70日後に出て来たら芥川が死んでいた-とのこと、梅毒との説あり、こういうことは本人と家族の名誉のために伏せるべきだろね、芥川、自分の遺伝性素因を知ってたからショックだっただろな、でもホントに正気で死んだんだろか、ウツだったんじゃないかという気もするけどな