まだ科学で解けない13の謎 価格:¥ 1,890(税込) 発売日:2010-04-22 |
スリリングだが基礎の生物関係はいささかお粗末である、自分を複製できる系を作っても、今ある細菌のDNAを人工的に合成しても、地球上における生物の起源を説明したことにはならない、それは私も大賛成、だけど原始の地球でどうやって生物が発生したかわからんからって、何で即「完成した生物が火星から飛んで来た」なんて大ベラボーになるわけ?地球で起こらんかったことが何で火星なら起きたと言えるんだ、問題をややこしくするだけじゃないか
ひょっとして生物は無構造な溶液から(食塩や砂糖が結晶するみたいに)今ある形で出来上がったとか思ってない?大昔にダーウィンがそう言ったから?ダーウィンは生物を構成する化学物質が何かすら知らなかったんだよ
今地球上に存在する生物はたとえバクテリアであろうと、洗練された材料を丁寧に組み合わせた、とっても繊細な物質、たぶん宇宙でも一番複雑な方に属すると思われる構造体(いやいつも動いてるから運動体とでも言うべきか)なんだ、一朝一夕にできたわけはない、均一な溶液と生物の差はプラナリアとヒトの差(フレッド・ホイル流に言えばスクラップとジャンボジェットの差?)よりはるかに大きいんで、その中間にあった半出来の生物がどんなものだったかは見当もつかんけど、でもそういうものがあったことはまちがいない、それを明らかにするのが学問じゃないか
自分を複製できる分子(RNA)と化学反応を触媒する分子(ペプチド)と細胞膜を作る水に溶けない分子(脂質)がわかってるんだから、これらを組み合わせた初期の半出来生物が想像を越えたとんでもないモノであるわけはない-と私なんかは思うんだがな・・・・
7/27付記-原始地球の大気や海がどんなものだったか、専門家の間でも議論がわかれている、DNAと細胞膜を備えた、つまり私たちのよく知ってる生物が完成するのに十億年はかかったのじゃないか(それより多少短いかもしれないが1ケタは違わないハズ)、生物がどんな物質でできててどんな化学反応で動いてるか、わかり始めてからまだせいぜい百年しかたっていない、十億年かかったことが百年でわからないのは当たり前、まだやることが(たぶん)何千年分もあるなんてめでたいではないか-と学問するヒトなら喜ぶのが当たり前だと私などは思うのでアル、この項オワリ