事件記者のページ

遠い昔のTV番組を再現しようというムチャな試み

アリエッティ

2010-07-25 18:54:34 | 映画

もう日曜の5時までに帰らなくてもよくなったので午後から109へ行って来た、これも幸い売り切れてなかった(ほぼ満席だったが)
ツッコミどころはヤマほどあるが、まあわりとうまく元ネタを料理してたと思う、少年がドールハウスのあれこれを床下へ持ち込んで、それを使って一家が楽しく暮らす-というクダリが元ネタではけっこうダラダラしててうっとうしい、こういうのが女性の作者だなあと思うとことなんだが、映画ではいかにも男の子らしく、エイヤっとブチ抜いてギュッと押し込む、おいおい繊細な細工物をそんなふうに扱うもんじゃないぜ、しかもそれがラストではちゃんと直ってたもんね、いったいどうやって直したんだ(つまり台本作者も男だってことさ)

元ネタのお手伝いさんは小人の家をみつけても「ギャーーーーッ」て悲鳴を上げるだけで冷静につかまえたりしない、普通はそれが大人の態度よね、小動物をつかまえて閉じ込めるのはイタズラ好きな男の子がやることなんだ、そしてつかまったお母さんを冷静に助け出す娘、お父さんの出番なし、これまでに比べてできすぎてない?

さらに、元ネタの叔母さんはお父さんの存在を知っている、だけど酒の上の幻覚だと思って気にしてない、映画の叔母さんはとってもしっかりしてて酒なんか飲まないけど、なればこそ一目小人に会わせてあげたかったという気もせんではないのだな

アリエッティが字を書いたり本を読んだりするシーンはどうするのかなと思ったけど、完全にカット、ま、この場合こうするしかなさそう

最後に・・・おっそろしく目つきが悪くて凶暴そうなネコ(名前はミーヤとカワユイ)の扱い方、ネコバスみたいでよかった、これはおおいに評価

龍之介君、少年から青年になりつつあるね、三浦友和のお父さんと大竹しのぶのお母さんはどっちもイメージピッタシ-というわけでそう文句はない、同じ原作モノでもゲドよりはずっとよかったと思う


意志なんかない?

2010-07-25 09:51:09 | 本と雑誌
まだ科学で解けない13の謎 まだ科学で解けない13の謎
価格:¥ 1,890(税込)
発売日:2010-04-22

まだ全部読んでない(はっきり言って物理関係は私にとっちゃむつかし過ぎ)が、スリリングな本である、その中の一章がヒトが自分の意志だと思ってるものは幻想に過ぎない-というもの

ヒトも他の多くの生物と同じ物質でできてて同じ化学反応の連続で動いてる以上、ヒトだけが特別「意志を持って行動する」と考える理由はない、それは私も賛成、だけど社会のルールはその構成員が「意志的に行動する」との前提で成り立ってる、これは不合理なのでは?というのはちょっと・・・だって、今の法律(特に刑法による罰則)は構成員があんましとんでもないことをしないように縛る道具として立派に役立ってるハズで、もちろん法律に違反して犯罪者になってしまったヒトの多くは悪人じゃなくてただの不運なヒトだとは思うけど、またホントに悪いヤツは法律でうまく縛れないとも思うけど、神ならぬヒトの作った制度が完全であるわけはない、だったらいったいどんなルールを作ればいいっての?(もっともこの著者、「自由意志は幻想だけど有用だ」と言ってるわけで、今の法律の意義は十分認めてるらしいのだが)