■【あたりまえ経営のすすめ】1-12 「ありがとう」という言葉と希有
多様化の時代になり、ホンモノ智恵が求められる昨今です。
世の中には、「専門家」とか「プロ」と呼ばれる人が多数いらっしゃいます。
ところが、残念なことに、その大半というのが、「エセ専門家」「エセプロ」なのです。
それが露呈したのが、東日本大震災の福島原発事故ではないでしょうか。
その対応においても、事後対応においても、専門家と言われる人達な何もできず、口を閉ざしてしまっだではないですか。
ホンモノのプロ、要は「“真”のプロ」とは、どの様な人を指すのでしょうか。
40年余の経営コンサルタント経験から、最善の策ではないにしても、ベターな策を講じるための智恵をご紹介してまいります。
■ 1-12 「ありがとう」という言葉と希有
「糟糠之妻」という四字熟語があります。
http://www.glomaconj.com/joho/keieijoho.htm#20
経営コンサルタントとして起業した頃から、妻の支援なしには、私の人生は充実していなかったのではないかと思います。
常に「糟糠之妻」、感謝の気持ちを持ってきました。
新聞を持ってきてくれても「ありがとう」、食事が終わると心を込めて、頭を下げながら「ごちそうさまでした」というなど、言動でそれを表すようにしてきました。
かつての私なら、「新聞を持ってきてくれてあたり前」という様な気持ちでいたと思います。「あたり前」という思いでなくても、素直に感謝の言葉を口にできないという人も多いでしょう。
しかし、言葉に表してみると雰囲気がまるで変わってきます。「感謝の気持ちを持つ」などと子供に対しているようなことですが大人になっても大切なことと考えます。
例えばコンビニで買い物を済ませたときに、レジの人に「お手数をお掛けしました」といったところ、店の人が「こちらこそ」と言葉を返してくれた時には、とても良い心持ちになりました。
「こちらが客なのでお礼を言うのおかしい」というようなことをおっしゃる方もいます。客と店員に立場の上下関係があるわけではありません。店員さんの手を煩わせたのですから、そのことに対して感謝の気持ちを持つことは不自然なことではないのです。むしろ自然と「ありがとう」いう言葉が出る方が、お互いに気持ちが良いのではないでしょうか。
「ありがとう」という言葉は、福厳寺住職の大愚元勝さんは、下記のようにおっしゃっています。
その語源は『有ることが難い』で、
人間が生きていくために欠かせない
周囲の人との縁を指している。
ブッダが『知恩』という言葉で
感謝することの大切さを説いたように、
他人に感謝できない人は信頼を失い、
不幸になっていく
『有ることが難い』ですから、非常に希有なことを意味しているのですね。
希有なことをしていただいたのですから、心を込めて感謝の気持ちを発するのが当然なのですね。
新聞の投書欄に、あるご老人が、店員さんに「ありがとう」というのは照れくさいですので、「サンキュー」と言うようにしていると記述していました。何か微笑ましく感じました。
一方で、「ありがとう」と「Thank you」とは、ニュアンスが若干異なるように感じます。
上述のご老人の場合には、大愚元勝さんがおっしゃる「ありがとう」という日本人的な意味合いで、「サンキュー」と言っていますので、「Thank you」とは異なるニュアンスです。
「Thank you」は、「I thank you」の省略表現です。すなわち「私」が主語ですので、なんとなく上から目線で、youに対して礼を言っているように感じられますが、私の独りよがりな解釈でしょうか。
福厳寺住職の大愚元勝さんは、「『ありがとう』は人間関係の潤滑油」とおっしゃっているそうです。人間関係をスムーズにしてくれる、「ありがとう」という言葉を多用しても良いのではないでしょうか。
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