【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記 7月1日 徒然なるままに日暮パソコンに向ひて 第38段1 名利に使われて 名誉や利欲を求めることは?
平素は、私どものブログをご愛読くださりありがとうございます。
この度、下記のように新カテゴリー「【小説風 傘寿】 老いぼれコンサルタントの日記」を連載しています。
日記ですので、原則的には毎日更新、毎日複数本発信すべきなのでしょうが、表題のように「老いぼれ」ですので、気が向いたときに書くことをご容赦ください。
紀貫之の『土佐日記』の冒頭を模して、「をとこもすなる日記といふものを をきなもしてみんとてするなり」と、日々、日暮パソコンにむかひて、つれづれにおもふところを記るさん。
【 注 】
日記の発信は、1日遅れ、すなわち内容は前日のことです。
■【小説風 傘寿の日記】
私自身の前日の出来事を小説日記風に記述しています。
7月1日(月)
多くの人が、ブルーマンディを迎えたのでしょう。
週末にゆったりと過ごすと、月曜の朝が憂鬱ですが、なぜなのでしょうか。
その理由は、専門家にお任せしますが、私は、毎朝、早朝ウォーキングのために起きる時間は余り大きく変動させません。
スマホのバイブレーションを目覚まし代わりに利用していますので、家族に迷惑をかけることは少ないです。
不思議なことに、スマホ目覚ましが作動する前に、ほぼ毎朝目が覚めます。
起こされたのとは異なり、目覚めは爽快、そこまではいかないまでも辛くはありません。(時には辛いことももちろんあります)
規則正しい生活は、痴呆防止にもなるそうです。
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このシリーズは、数年前に部分的に当ブログに投稿しました。
その内容を追補したり、新規に加えたりして参ります。
「徒然草(つれづれぐさ)」は、吉田兼好による随筆集の冒頭の文章です。作者は、兼好であるという明確な証拠はないようです。おそらく大半の方が、何らかの形で、この文章に接しているのではないでしょうか。
徒然草といいますのは、清少納言の『枕草子』、鴨長明の『方丈記』とならび日本三大随筆の一つといわれています。
高校生時代に戻った気分で、また、社会人として人生を歩み、自分の高校時代には理解できなかったり、誤解していたりすることを発見しながら、独断と偏見に満ちた、老いぼれコンサルタントが、我流の解釈を僭越ながらお付けしました。
徒然なるままに、日暮パソコンに向かいて、よしなしごとを、そこはかとなく書き付けてまいります。
お届けも、徒然なるままにアップロードしますので、読者の皆様も、日暮パソコンに向かいて、末永く、徒然にご覧下さるよう、お願いします。
【 注 】 加筆等再編集して、再掲の原稿を含んでいます。
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◆第38段1 名利に使われて 名誉や利欲を求めることは?
第38段は、徒然草の中でも第109段の「高名の木登り」と同様、私が講演などでしばしば援用するところです。
名誉や利欲を追う人生というのは愚かなことで、その中でも、最も好ましくないのが利に迷う事であり、高位高官という出世を望むことがその次に良くないことであると兼好は言っています。
兼好の人生観が最も滲み出ている段で、老子や荘子の影響を受けているとも言えます。
俗世を離れている、出家者なれば事その発想ですが、それをわれわれ凡人の立場に置き換えると、そこに学ぶべき事が浮かんでくるような気がします。
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【原文】 名利に使われて
名利に使はれて、静かなるいとまなく、一生を苦しむるこそ恐かなれ。
財多ければ身を守るにまどし。害を買ひ、累を招くなかだちなり。身の後には金をして北斗をささふとも、人のためにぞ煩はるべき。
愚かなる人の目を喜ばしむる楽しみ、またあぢきなし。大きなる車、肥えたる馬、金玉の飾りも、心あらん人は、うたて愚かなりとぞ見るべき。金は山に捨て、玉は淵に投ぐべし。利に惑ふは、すぐれて愚かなる人なり。
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【用語】
名利: 名誉と利益
累(わづらひ): 面倒なこと。「害」=危害と対になった表現
身の後: 死後
心あらん人: 思慮分別を持つような人
うたて: 嘆かわしいという意味の副詞
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【要旨】 名利に使われて
名誉と利益に縛られてしまいますと、それだけで汲々としてしまいます。その結果、穏やかな気持ちになるゆとりも出ないでしょう。その様な状態が一生続くということは、一生が厳しく、辛いものとなってしまいます。その様な人生を送るというのは、「実に愚かなこと」と兼好は言っています。
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財産が多く、ゆとりがあるときというのは、そこにだけ視点が集中してしまい、人間らしさを求めることには無関心となってしまいがちです。それは、人間らしい一生を過ごすという観点では、自分の身を守るというよりは、苦しめるといっても過言ではありません。
多くの財産は、あるべき人生に害を与え、めんどうなことを引き起こす原因となります。死後に、たくさんの黄金を用いて、北斗七星を支えることができたとしても、子孫たちはそれを守ってゆくことが義務となり、それが煩いの元にもなり、厄介がられてしまうでしょう。
真の生き方を知らない、愚かな人の目を喜ばせることを楽しむことができても、それもまた、つまらないものといえます。
大きな牛車や、肥えた馬、金銀珠玉の装飾品も、本人は、それを自慢するかも知れません。しかし、心ある、理性ある人からみますと、かえって、それは、見苦しくもあり、愚かなことでもあると見るでしょう。
ですから、黄金は、たくさん蓄えるのではなく、逆に山に捨てたり、珠玉は、淵に投げ入れたりするのがよいのです。利欲に迷うことは、この上なく愚かな人のすることなのです。
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【 コメント 】 名利に使われて
利欲を振り払って、思い切って、黄金も珠玉も捨て去ることで、新たの世界が広がると兼好は言います。
出家をするということは、そのくらい思い切ったことをしなければできないほどの困難なことなのでしょう。
ところが、現世では、生臭坊主と呼ばれるような出家者にあうことがあります。本当に出家のための修行を済ませたのでしょうか、疑りたくなることもあり、さみしいことですね。
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■ 「日暮パソコンに向日て」 バックナンバー
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/eb88c477696adc4e2e78376c81b7274b
■【今日は何の日】
当ブログは、既述の通り首題月日の日記で、1日遅れで発信されています。
この欄には、発信日の【今日は何の日】などをご紹介します。
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17/c/7c95cf6be2a48538c0855431edba1930
■【今日は何の日】 7月2日 ■ 一年の折り返しの日 ■ 半夏生 ■ うどんの日 一年365日、毎日が何かの日
■【経営コンサルタントの独り言】
その日の出来事や自分がしたことをもとに、随筆風に記述してゆきます。経営コンサルティング経験からの見解は、上から目線的に見えるかも知れませんが、反面教師として読んでくださると幸いです。
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◆ 「あたりまえ経営」とは「あたり前」を成長させる経営
「経営者・管理職は勉強しすぎるな」ということを、私はしばしば口にします。
頭でっかちで、経営をやっても、良い結果に結びつくどころか、消化不良が処々に散らかっている企業を作ってしまいかねないのです。
核業務をキチンとこなす、すなわち「あたり前のことをあたり前にする」ことが基本です。
その「あたり前」を、年々歳々成長させていくことが企業成長なのです。
十年前と、「あたり前」が同じであったら企業の成長はストップしているのです。
ストップどころか、成長していなければならないところが、同じレベルにいるわけですから、マイナス成長をしていることになるのです。
「あたり前」とは何かを、正しく理解していませんと、『「あたり前のことがあたり前にできる」なんて「あたり前」のことをいっているコンサルタントなんて頼りにならない』ということを平然として言うのです。
自分の至らなさを、自分の口から表明していることに、気がつかないのです。
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■ 弁理士さんの仕事をもっと増やそう!? 701
弁理士という職業をご存じない方が多いかもしれません。
特許などの申請を代行して下さる国家資格です。
類似の申請がたくさんありますし、既存の特許等ですでに受理されていたりすることがたくさんあります。
私達素人では、それを事前に知ることは大変困難です。
また、審査官が認めてくれるような申請書の書き方も重要で、同じ申請でも書き方次第では認められないことも多々あるようです。
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国単位の特許の出願数は、その国の技術力の高さと相関関係があるといわれています。
たくさんの特許申請は、国力を示すことにもなり、技術力の高さの証左でもあるのですね。
(ドアノブ)
■【老いぼれコンサルタントのブログ】
ブログで、このようなことをつぶやきました。タイトルだけのご案内です。詳細はリンク先にありますので、ご笑覧くださると嬉しいです。
本日は、明細リストからではなく、下記の総合URLよりご覧下さるようお願いします。
https://blog.goo.ne.jp/keieishi17
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