路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

座して寝て眼裏で見る本の山

2006年03月11日 | Weblog

 曇り日。時々雨。陽が落ちてより一時激しく。

 水仕事をするとやはりまだ冷たい。力仕事だと汗をかく。

 夕方歯医者。検診。
 オネエサンにブラッシングしてもらいながら、イナバウァーしていると、(特にそれほどの姿勢ではないのですが、今使っとかないと多分使えなくなるので)たちどころに眠くなる。
 このところ眠くなるばかりだなあ。トロトロほんとによく眠れる。どこでも眠れる。

 そのままなし崩しにコタツで眠り続ける。

 このところたいして書くこともないのだけれど、(実際に書いてもいないけれど)そういうときに限って閲覧数がやたら多かったりする。不思議だなあ。

 週末頑張りましょう。


この春の屈み初めなり地の緑

2006年03月10日 | Weblog

 春めいているが、それほど天気は良くない。
 風ときに強く、陽はあまり射さない。それでも寒くはないから、やはり春である。

 今年初めて草取りをする。
 枯葉の下に細かな草が地を這っている。花の芽も、もうすぐ土を払いのける準備は出来ている、といった風情で先端を尖らせている。
 南側は土もホコホコしているけれど、ちょっと日蔭ではまだまだ固い。そんな所では草を掻いても土の方が大量に削れてしまう。まだ本格的な草取りまでは至らないな。
 でも、梅も木蓮も蕾はだいぶ膨らんできたし、春まではほんとにもうちょっとだけ。

 相変わらず体の動きは鈍いけれど、この週末は掃除でもして心機一転をはかりたい。


さまざまな声のみ残し鳥雲に

2006年03月09日 | Weblog

 暖かい。這い上がってくる寒気が消えて、日盛りが柔らかい。

 国会図書館から郵便。
 複写依頼したうちで、昨年十月の分に未払いがあるという。慌てて郵便局へ。
 十月以降も依頼分があって、それらはみんなお支払いしておりますのでウッカリしてただけです。どうぞお許しください。

 ところで、同封の「再請求のご通知」には、国立国会図書館複写受託センターとある肩に、「社団法人 日本キリスト教奉仕団」との字句が。
 さすればあそこでコピーを取ってくださっているオネエサンたちは、皆様宗教的奉仕のココロで働いておられるのだろうか。
 神に仕える如く、紙に仕えておられる、などとくだらない駄洒落を言ってはいけないのでありましょう。
 重ね重ね(紙だけに)ゴメンナサイ。

 書店で『現代哲学事典』(講談社現代新書)を買ってくる。
 金井正の論文を最初から虚心に読んでみようと思っているのだが、頻出する哲学用語を理解するのに結局事典に頼ろうという魂胆。
 本来、学部で幾つか取った哲学講義で理解できるはずのものではあるが、全然理解できていないので役に立たない。印刷教材を出してきて最初から読もうかとも思ったけれど、時間が無い。で、事典、なのだけれど、買って来てパラパラ見れば事典でもだいぶ難しそうである。
 ナントもハヤ、である。

 夜中にトイレに起きて、暗がりで納戸の扉の前に置かれたみかん箱に足を突っ込む。ハズミでバランスを崩し、手を突こうとした納戸の扉が開いていて、そのまま横転、慌てて伸ばした手で貼られていたヨン様のポスターを剥ぎ取りながら大音声を立てる。
 冬眠鼠さん驚いて起きてくるも、その前に急ぎヨン様のポスターだけ貼り直し事なきを得る。
 ああビックリした。
 電気を点ければいいのに、と言われ、そりゃそうだと思う。

 

陽だまりで受け取るハガキ庭の午後

2006年03月08日 | Weblog

 暖かい。昨日の雨がウソのよう。
 
 確定申告に手が付けられない。やるべきことすべてに手が付けられない。
 完全に鬱状態。

 春休みになったツグミと試験が終わったツバメが、またぞろ「マスターキートン」なんぞを出してくる。それに便乗してダラシナク読んでいたりする。

 明日はいい日でありますように。


いつとなく愁いの記憶草の雨

2006年03月07日 | Weblog

 東京で春一番が吹いたらしい。
 雨。終日。
 朝起きた時には大粒の雪だったものが、すぐに雨雪、さらに音立てて雨。

 合宿から帰って、あれもこれもやるはずだったのが、脳ミソから体の隅々まで弛緩状態。
 ただ寒さに震えているのみ。

 岡崎さんのブログで、春になると庄司薫『白鳥の歌なんか聞こえない』が読みたくなる、とあって、そうそうそうなんだよなあと思うけれど冷たい雨を眺めていて実はその気にもサッパリならない。

 あれやこれやと考える。いいことなんか何も無い。
 三月もこのまま終わるだろうか。


春風や歩もゆるやかに本の街

2006年03月06日 | Weblog

 朝はいつもどおり6時すぎには目覚める。
 ゆっくりと風呂に入ってからだを起こす。セミナーハウスだけど、殆どビジネスホテルと変わらないしつらい。これで1100円で泊れるのだからウソみたいである。大学構内だからやたら静かだし。

 9時から再開。
 皆様の発表を聞くが、こちらはもう終わってるから全然気楽である。完全精神弛緩状態で、朝からたちまち睡魔がやってくる。ほんとスイマセン。後半は殆ど聞いてませんでした。
 昼食をはさんで午後2時すぎまで。
 半年後の再会を約してお別れ。

 今日は昨日よりも暖かい。
 さてどうしようかと思ったけれど、せっかく御茶ノ水で乗り換えだからと神保町へ。
 わかってはいたけど日曜日で殆どの店はお休み。
 それでもコミガレは開いていたから足を踏み入れてみたけど粘っても拾いたいものは何もなし。その後かろうじて開いている店の均一棚を物色するも、無いんだよなあ、コレガ。東京堂、三省堂と一巡しても特になあ、といったところ。
 そのあと新宿へ出て紀伊国屋ものぞくもサテ特に。
 結局買ったのは一冊、成田龍一『「故郷」という物語 都市空間の歴史学」のみ。

 新宿で土産のケーキを買って、電車に乗り込み、買ったばかりの本を読み出すものの、すぐに眠くなる。自宅にメールをいれようとしたら、電池切れのサインが出て、ピーっというスゴイ音がする。で、本も読まず、メールでも遊べず、ガーガー寝たまま揺られて帰る。隣に座った若いオネエサンは、さぞやウザイおやじとお思いになったことでありましょう。

 疲れたけれど、春の折り返し。
 またこれから頑張りましょうね。


学窓に椿の紅の鮮やかに

2006年03月05日 | Weblog

 朝九時の列車で大学本部へ。
 電車はほどほどの混みよう。小生の後ろの席に会社の上司とその部下らしき二人組み。上司が絶えず話し続ける。
 最初は仕事の心得みたいなことから始まって、それがやがて自慢話になる。自分の若い頃はどうだったみたいなことから、大学時代の話、サークルの仲間に某一流企業のエライサンがいて、そいつにオレが仕事をまわしてやった、みたいな話。さらには家族の自慢、奥さんが飲食店をやっていて、そこの食材はオレが口利いて京都のナントカというところから取り寄せてる、とか娘が結婚した相手が一流大出のエリートだとか。もうズーッと喋りっぱなし。
 聞きたくも無いそんなウザ話を聞かされ続けて、それだけで気分が悪くなる。
 傍らで時々合いの手をいれる部下らしき若いニイチャンに心から同情する。

 今回は遅れないように、御茶ノ水から総武線を選ぶ。
 ほぼ丁度の時間で着く予定だったけれど、ナント乗った電車が津田沼止まり。幕張の二つ手前でしばし足踏み。
 予定では幕張の駅近辺で食事して乗り込む予定が、駅前のコンビニで買ったアンパンをかじりながら校門をくぐる。
 結局、セミナーハウス研修室に入ったのはタッチの差で開会の辞の始まりに間に合わず、といったところでありました。

 最初にS助教授より連絡事項。
 三月でT教授が定年退官(今回は欠席)。四月からは東大からG教授が着任の由。(小生はS助教授が教授になるものと思っていたけど)
 G教授といえば小生でも名前を知っている中世史の碩学。確かその父親は万葉学者として名を残す人。多分城跡市につながる係累の方。御尊顔拝するのが愉しみ、というか中世史を専攻にしなくてよかったぜ。化けの皮千枚くらいはがされるところだった。(今でも充分はがされてるけど)

 で早速発表開始。
 前回とは逆の順番で、小生は二番目。
 それなりに心ずもりしてきたハズだけど、やっぱり本番はうまくいかない。よくわかんないままに、発表時間40分がすぎてしまう。
 そのあと先生の講評。それぞれの討論だけど、みんな専攻分野が違うから他人のことはよくわかんないよな。
 なかで大阪の中学の先生のNさん、前回もそうだったけれど、必ず全員の発表に対して感想を述べてくれる。今回も小生の発表に対して好意的な意見を言ってくださり、最後に、次回の発表を楽しみにしています、と言ってくださる。ありがとうございます。ちょっとの言葉が無性にうれしい。
 それと滋賀県のTさん。全員の発表をいちいちメモをとりながら静聴。ほんのちょっとした言葉で、・・・って言うのはおもしろいですねえ、とか・・・とは知りませんでしたねえ、とか柔らかい関西弁でポツリと。これがすごく優しい。
 小生はといえば、自分の発表が済めば、あとは殆ど聞いてない。後半になると眠くてならず、というかあからさまに船をだいぶ漕いでしまいました。どうもスミマセン。

 夕食をはさんで夜九時過ぎまでビッシリ。
 その後、S先生が買っていらした簡単なツマミで懇親会。
 いろいろな話飛び交い、小生は概ね聞き役、ほんの時々口をはさみ、これが12時半頃まで続く。
 部屋に引き上げすぐに就寝。
 日中から意外に寒く、夜半寒さに目覚め、あらためて暖房をいれてすぐに寝入ってしまう。

 マアマアなんとか終わり、久しぶりにいろいろな人の話も聞けて良かったな。


現れてすぐ崩れたる霜柱

2006年03月04日 | Weblog

 晴れているのか曇りなのか、ともかくひどく寒い。

 明日合宿なのでその準備。といってもたいして持ち物があるわけじゃない。
 直前になると出かけるのがメンドくさくなる。
 明日晴れるかなあ。

 ツグミは本日で期末試験終了。明日卒業式で早くも春休み。(補習を別にして)
 冬眠鼠さんとふたりで夜遅くまでお裁縫。自分の鞄を作るらしい。母と娘は仲良し。

 なんとなく一日終わって、なんとなく寝る。


髭剃られ「卒業写真」を聞いている

2006年03月03日 | Weblog
 なかなか暖かくならない。
 昼に行った床屋は暖房利いてまたウトウト。いつもかかっているFMラジオが、卒業特集みたいなのをやっていた。

 ツバメは学校で足にケガして帰ってくる。
 階段から飛び降りたらグギッとなったらしい。飛び降りるなよ。
 さっそく医者へ行くと、小指の骨折。春休みを前にカワイソウに。もっとも以前にもやはりこの時期に軽い骨折を経験している。男の子は大変である。

 確定申告、申告書を作らねば、と机の上に置いたまま手をつけてない。
 今日こそはやるつもりだったけど、結局何もせぬまま。
 メンドくさ。

 ともかく、モロモロは合宿終了後だな。
 今日は寝ちまう。


一日を降り込められて三月に

2006年03月02日 | Weblog

 雨。ずぅーっと雨。あたかも梅雨のよう。概ね本気で降り続く。目覚めてから眠るまで間断なく。

 サンダル履きで歩いていると(歩くなよ、そんなもので)たちまち浸水して靴下を濡らす。でも、それほど冷たいとも思わない。
 春は靴下から。(ナンダヨ、それ)

 夜レポートをプリントアウト。
 14人分印刷するのに、コピーがいいか、パソコンからがいいのか良くわからないまま、パソコンのプリンターから吐き出させることに。
 冬眠鼠さんが、14人分なら、ファイルを開いてクリック二回して、と言いかけるのを制して、皆まで云うな、わかっているワイ、と印刷開始。

 年譜や文献抄はなんなく完了。
 本文(表紙もいれて九枚)を14倍。ジャンカジャンカと音立てて、刷りだす。
 ジャンカジャンカ、ジャンカジャンカ、ジャンカジャンカ。
 途中紙切れで何度か紙を補充しつつ、さすがに100枚以上になるとなかなか終わらんなあ、とジャンカジャンカ待ち続ける。
 紙代もバカにならんぜ。
 ようやく吐き出し終わって、それぞれにして綴じる。
 で、なんとしたことでしょう。本文枚数、倍も刷れているではありませんか。(このへん、ややビフォーアフター調)
 なんでや。
 紙を補充した時に、なにかいけないことをしてしまったのでしょうか、ワタシ。

 結局、100枚以上の計算用紙と冬眠鼠さんの冷たい視線。
 そもそも小生に機械操作は困難なのであります、昔から。
 ほんと、スンマセン。

 かくて三月始まりぬ。
 いい一ヶ月でありますように。