路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

学窓に椿の紅の鮮やかに

2006年03月05日 | Weblog

 朝九時の列車で大学本部へ。
 電車はほどほどの混みよう。小生の後ろの席に会社の上司とその部下らしき二人組み。上司が絶えず話し続ける。
 最初は仕事の心得みたいなことから始まって、それがやがて自慢話になる。自分の若い頃はどうだったみたいなことから、大学時代の話、サークルの仲間に某一流企業のエライサンがいて、そいつにオレが仕事をまわしてやった、みたいな話。さらには家族の自慢、奥さんが飲食店をやっていて、そこの食材はオレが口利いて京都のナントカというところから取り寄せてる、とか娘が結婚した相手が一流大出のエリートだとか。もうズーッと喋りっぱなし。
 聞きたくも無いそんなウザ話を聞かされ続けて、それだけで気分が悪くなる。
 傍らで時々合いの手をいれる部下らしき若いニイチャンに心から同情する。

 今回は遅れないように、御茶ノ水から総武線を選ぶ。
 ほぼ丁度の時間で着く予定だったけれど、ナント乗った電車が津田沼止まり。幕張の二つ手前でしばし足踏み。
 予定では幕張の駅近辺で食事して乗り込む予定が、駅前のコンビニで買ったアンパンをかじりながら校門をくぐる。
 結局、セミナーハウス研修室に入ったのはタッチの差で開会の辞の始まりに間に合わず、といったところでありました。

 最初にS助教授より連絡事項。
 三月でT教授が定年退官(今回は欠席)。四月からは東大からG教授が着任の由。(小生はS助教授が教授になるものと思っていたけど)
 G教授といえば小生でも名前を知っている中世史の碩学。確かその父親は万葉学者として名を残す人。多分城跡市につながる係累の方。御尊顔拝するのが愉しみ、というか中世史を専攻にしなくてよかったぜ。化けの皮千枚くらいはがされるところだった。(今でも充分はがされてるけど)

 で早速発表開始。
 前回とは逆の順番で、小生は二番目。
 それなりに心ずもりしてきたハズだけど、やっぱり本番はうまくいかない。よくわかんないままに、発表時間40分がすぎてしまう。
 そのあと先生の講評。それぞれの討論だけど、みんな専攻分野が違うから他人のことはよくわかんないよな。
 なかで大阪の中学の先生のNさん、前回もそうだったけれど、必ず全員の発表に対して感想を述べてくれる。今回も小生の発表に対して好意的な意見を言ってくださり、最後に、次回の発表を楽しみにしています、と言ってくださる。ありがとうございます。ちょっとの言葉が無性にうれしい。
 それと滋賀県のTさん。全員の発表をいちいちメモをとりながら静聴。ほんのちょっとした言葉で、・・・って言うのはおもしろいですねえ、とか・・・とは知りませんでしたねえ、とか柔らかい関西弁でポツリと。これがすごく優しい。
 小生はといえば、自分の発表が済めば、あとは殆ど聞いてない。後半になると眠くてならず、というかあからさまに船をだいぶ漕いでしまいました。どうもスミマセン。

 夕食をはさんで夜九時過ぎまでビッシリ。
 その後、S先生が買っていらした簡単なツマミで懇親会。
 いろいろな話飛び交い、小生は概ね聞き役、ほんの時々口をはさみ、これが12時半頃まで続く。
 部屋に引き上げすぐに就寝。
 日中から意外に寒く、夜半寒さに目覚め、あらためて暖房をいれてすぐに寝入ってしまう。

 マアマアなんとか終わり、久しぶりにいろいろな人の話も聞けて良かったな。