路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

おしまいに水菜をいれて春萌す

2006年03月18日 | Weblog

 ようやく雨あがる。
 あたたかな日差しなれど時々風。

 ツバメも春休みに。
 夜家族で映画を観に行く。「博士の愛した数式」
 なかなかいい映画でした。というかワタシ好みの映画。近年ではベスト1かもしれない。(比較できるほどの量は観てないけど)
 ぎりぎりで文芸映画になってないのが良かったな。博士を最後まで殺さなかったのも。加古隆の音楽も良かったし。最後のブレイクの詩の引用は余計だったけど。(大江健三郎じゃないんだから)
 それから浅丘ルリ子がコワそうで良かった。
 なんかハリウッドあたりでリメイクしそうな予感がするぞ。ニューイングランドあたりを舞台にして、思い入れたっぷりに。そうすると博士を誰にやらせるかがポイントだな。すぐには思いつかないけれど。

 帰ってきて、借りてあるDVDを家族で。
 なんだか都合よく、「雨あがる」 同じ監督作品。
 こちらはマア大人の童話。黒澤明晩年の脚本。なんとなく最後のクロサワが描きたかったんだろうなあ、と思わせる作品。要するに、ただただ美しいものが描きたかったんじゃないか?といったカンジ。
 なかで三船史郎という殿様役の俳優、三船敏郎の息子らしい。なんかワザとしたように一本調子なんだけど。
 それ以外にも黒澤の係累オンパレード。同窓会で記念誌発刊しました、みたいな映画でありました。

 週末は気を引き締めて、新規巻き直し。