路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

昇降機冬の匂いを放ち閉ず

2011年01月24日 | Weblog

 見舞いに来てくれる人があって、一緒に日曜日の病院へ行く。当然のことながら病棟は休日だからとて関係なく動いている。
 昼に久しぶりにソバを食べる。

 夜に受験生の願書書きに付き合う。昔の願書とはぜんぜん違うけれど、思えばヤマほど書いたよなあ。受験料も文部省に対するダテナオトみたいに払い込んで、ホント見返りのない寄付だったぜ。今頃はモロモロ思い出すこと多し。

                 

 病院の主治医の先生はどうやら巡り巡って全く知らない人でもないらしい。聞けば最初は農学部に入って、その後学内で転部してお医者さんになった人らしい。
 そういうような例は、この年になるとしばしば出会う。あいつ理学部だったよなあ、いつ医学部になったんだ、とか、卒業医学部のハズが知らんまに官僚になってるぞ、とか。A大入学したはずだけど経歴にはB大卒業になってるぞ、とか、工学部入って卒業する時は役者になってたとか。その後社会人になってからの転変では変化のない人生の方が異常だろう。ともかくそんな類のハナシはごくありふれて珍しくもなんでもない。当たり前である。人生は単線ではありえないからね。

 というわけで、このところちょっと寒い。陽が射さないと少しだけ凍えそうになる。