路隘庵日剰

中年や暮れ方近くの後方凡走

大寒や病者の息のときに熄む

2011年01月21日 | Weblog

 先日ヒーターのタンクに灯油を入れていて、満杯になってコックを止めるときにどっちに回していいか不意にわからなくなる、という事件発生。そのまま大量に灯油を溢れさせるという仕儀となった。慌てればあわてるほど回し方がわからなくなって、アワアワワとなる。で、本日はガスの消火の際に同様のことが起きる。消すほうへ回しているつもりが火はどんどん強くなって、やっぱりアワワワワとなる。
 大丈夫か、おれ。

 ずーーっと晴天。
 このところ毎日湖を周回しているが、氷湖と遠景の山巓の光の反映がたまらなく美しい。

  ゆずらざるわが狭量を吹きてゆく氷湖の風は雪巻き上げて  武川忠一

                 

 夜は藤枝静男「悲しいだけ」を百年文庫で読む。
 初出のときに読んだ記憶があるが、やはり30数年前には若造でなんにもわからなかった。

 歳月の重みということだな。