物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

貧しさ

2015-05-27 14:11:40 | 日記
貧しいことを喜ぶ人はいないと思う。どちらかといえば、貧しいよりも富んでいる方がよい。

なにがなんでも富んでいることが貧しいということよりも優位にあるなどとは主張するつもりは全くないけれども。

今日の朝日新聞の鷲田清一さんの「折々のことば」欄につぎのことばが載っていたが、ちょっと言葉足らずで説明がほしいところである。

(引用はじめ)
貧しさこそ、真の出会いに必要であるということは、われわれを深く慰めてくれる。
(霜山徳爾)

聖書の「心貧しき人は幸いである」をはじめ、多くの宗教が貧しさの深い意味を説く。この臨床心理学者は、その貧しさをなんと嬰児のほほ笑みに見る。「自らに閉じ困らず、といって世界とのかかわりで全く一定に決められてもいず、相対的で、満たされない不十分な状態」、つまりは「きわめて貧しい素朴な態度」だけが出会いを可能にする、と。 「仮象の世界」から。 
(引用おわり)

よくわからないのは心の貧しさのことなのか、それとも物質的な貧しさなのか。はたまた心の貧しさとはなにか。

最近、子どもの貧困をどうやって救うかという運動などがマスコミで報道されている。私は子ども貧困を救うことには賛成だが、これではひょっとして貧しいことがいいといっているように誤解されはしないか。まさかそんなことを鷲田さんが主張されているとは思わないけれども、鷲田さんのコラムは短い語数のコラムなので、今回は誤解を招くのではないかと恐れている。



コメントを投稿