先日も移項と同類項とでブログを書いたことがあるが、また、算数の教育を専門にしているS先生のエッセイを会の開催通知と共に送ってもらった。
S先生の結論をいってしまうと、かけ算の構造が分かっていなくともわりざんのことを教えられるし、また教えなくてはならないということらしい。
一当たり量、全体量(分布量)、いくつ分の概念を知らない小学生にもわりざんを教えることをしなくてはならないのが、教師である。かけ算の概念をよく知っていない小学生にもわりざんを教えなくてはならない。
いや、自分自身のことを振り返ってみても、わりざんの意味やかけざんの意味を知ったのは遠山啓の「数学の学ぶ方教え方」(岩波新書)を読んだ後であり、それまでかけ算は足し算の累加の意味でしか知らなかった。
かけ算にしても、(1) その意味、(2) 答えの見つけ方、(3) 九九の3つがこの順に重要になるが、教える順序はこの順番である必要はないという。むしろ九九を歌として先に覚えておいた方がよかろうと、S先生は言われている。
これらの主張は至極当然であり、違和感はまったくない。
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