ラジオで「校長先生は宇宙人」という歌が流れている。
歌の文句はあまり聞き取れないだが、人を愛せる人になりなさいとか言っているようだ。
それで思い出したのだが、私の実兄のTのことである。彼は60前後で交通事故で亡くなったのだが、最後は中学校の校長先生であった。
彼は荒れた中学校を鎮めるという手腕を持った人材と思われて荒れているといわれる中学校に指導主事として派遣されたという。いつか彼の口から聞いたところでは講堂の裏とかでその中学校一のワルとかの話を聞いてやるのだという。
そうしてワルだと言われている中学生の言い分を十分聞いてやるとだんだんその学校の荒れたところが収まってくるのだという。なんのことは要するに大人が中学生本人の言い分をきちんと聞いてやることが大切だったということだ。
毛嫌いせず、心を開いてある意味で受け入れることが必要だったということだった。