作家で詩人の池澤夏樹さんは、やはり作家で詩人の福永武彦さんの息子さんであることを意識していなかった。
いま朝日新聞の連載している小説「また逢う日まで」の作者が池澤夏樹さんだということは知っている。
今日だったか、昨日だったかに主人公の秋吉利雄中佐が再婚することになって、そこで秋吉さんの子どもさんとその一人の武彦さんの実の弟の文彦さんとか出てくる。
そこでの自己紹介で福永武彦さんが出てくる。それが池澤夏樹さんのお父さんだとは今朝知ったところである。
そしてそれ以上に意外だったことは、この池澤夏樹さんが大学時代には物理学を専攻されていることであった。
それも私の友人のEさんの同窓生で、Eさんよりは1,2年下の学生だったらしい。
道理で伯父の秋吉中佐は理学博士の海軍軍人であるが、海軍の水路部というところに所属している理系でクリスチアンである。
その説明に小説に天文学だとか球面三角法だとか色々出てきて、作者の池澤さんはどれくらいわかっているのだろうと思ったりしたのだが、学生の時には物理学の専攻だったと知って納得がいったものだ。
もっとも池澤さんは作家としてとても成功を収めた人らしく妻が調べてくれたスマホの情報によると多くの文学賞を総なめしているし、朝日賞まで受賞している文学者でもあるらしい。
しかし、詩人としての池澤さんは岩波書店の雑誌「図書」の連載で、認識していたが、それだけではないことを知ってびっくりした。