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物理と数学:老人のつぶやき

物理とか数学とかに関した、気ままな話題とか日常の生活で思ったことや感じたこと、自分がおもしろく思ったことを綴る。

愛媛日独協会の公開講演会

2018-07-21 13:42:55 | 日記

が3時から愛媛大学法文学部の会議室であるので、出かけるつもりである。だいたい毎年この暑い時期に講演会がある。愛媛日独協会の会員は毎年すこしづつ会員の死亡等によるのか減ってきている。


だが、講演会への参加者はけっこういるから、不思議なものである。知的好奇心のある方々がおられるものと思われる。ドイツ語の授業も大学ではあまりされなくなったという。英語だけを学べば、いいという時代の風潮があるのは嘆かわしいが、やはり時代としてはいたしかたがなかろうか。


もう時代は何十年もさかのぼるが、もう私たち物理屋などで大学にポストを見つけられなくなくなってからも、大学のドイツ語の先生は増え続けた時代があった。だが、現在はドイツ語の教官の一人が定年になると、その補充するポストがもうないというような時代になっているらしい。


もちろん最低限のポストはあるのだろうが、その数が昔の盛んな時代を見聞きしたものには、その減少のしかたのひどさに他人事ながら心配になってしまう。


『ヒッグス粒子の発見』

2018-07-21 11:45:41 | 物理学

(講談社ブル-バックス, 2013)を図書館で借りてきている。昨日、午前に家でこれを読み始めたら、ちょっと止まらなくなったので、仕事場に出てくるのが午後になった。もちろん面白そうなところの拾い読みである。主として3章と4章を拾い読みした。ヒッグス粒子について論文を書いたグループが3つもあったのに、それを電弱理論に応用して電弱理論をつくる機会を逃した人の多かったことは歴史的に見ると教訓的である。


なぜこういうことのできる機会のあった物理学者がそうできなかったのかはよく調べてみる必要があるのかもしれない。このことでノーベル賞をもらったのは結局ワインベルク、グラーショウ、サラムの3人となったのだが、それ以外にもその機会を持てたかもしれない物理学者は大勢いたらしいということを初めて知った。


この本にはフェルトマンとトフートのノーベル賞の受賞は出ているが、その後のヒッグスとアングレールのノーべル賞受賞は本の執筆時には、間に合わなかったらしく載っていないようだ。


ブログ「とね日記」の利根川さんがこの本について、どう書かれているのか知りたくなった。