名前をどうつけるかは親の考え次第であろう。
浩という名前を「ひろし」と読むのが、普通であろうが、これをあえて「こう」と読むとする親もいる。徹を「てつ」と読むか「とおる」と読むかは半々くらいだろうか。私のペンネームの香山徹では「てつ」と読む。これは科学史家だった、広重徹の徹からとったものである。
正章という名の知人がいるが、この人の読み方は「まさあき」ではなく「せいしょう」が戸籍の上の呼び方らしい。
芥川龍之介は「りゅうのすけ」が正しいのだろうが、「たつのすけ」と読まれるのを嫌ったとかで、子どもに読み替えのない名前をつけた。也寸志と比呂志である。也寸志は作曲家であり、比呂志は俳優であった。
野球で有名な、打撃の神様といわれた、川上哲治さんは「てつじ」だと思っていたら、「てつはる」と読むようだし、名前の読みは難しい。