自宅の近くにあるメガネ屋さんで数年前にメガネを新調した。このときにこのメガネ屋さんからメガネを持つときの注意を受けた。そのときの注意の一つがメガネのつるの部分を持たないようにということであった。確かにこのごろのメガネは軽くなっているが、それでもある重さをもっている。
メガネのつるの部分をもつとメガネのレンズのある部分とつるの部分の継ぎ目のねじが緩むというのである。確かにそのことは理解できる。いまのメガネではそういう経験はないが、以前かけていたメガネでは継ぎ目のねじが緩むということが何回かあった。
そのたびに小さなねじ回しでそのねじを締めるということをした。たとえば右側メガネのつるの部分をもてば、メガネの本体と左のつるの部分の力のモーメントがねじの部分にかかるのでよくないと思われる。
しかし、何十年もメガネをかけているが、そういう注意をされたメガネ屋さんはいなかった。もっともどのメガネ屋さんもそのような注意をメガネを新調したときに注意しているのだが、そのことに私がそれまで単に注意しなかっただけかもしれない。
ドイツ語をならっている、R氏の弟さんは日本でいうメガネ屋さんであって、一度R氏のところへ休暇で来て、数週間滞在したことがあるので、会ったことがあった。メガネ屋さんはドイツ語ではOptikerという。直訳すると光学屋さんということである。彼はマイスターであって、立派な職をもっている訳である。マイスターはかなり厳しい修行時代やマイスターになるための試験もある。また弟子を育てるという役目ももっている。
その試験も多分2回で通らないと生涯マイスターにはなれない。彼は運よくこのマイスター試験に合格してベルリーンの近くの町でメガネをやっていたが、離婚をきっかけにして故郷の町の近くでメガネ屋をやっていると聞いた。