in Ordnungとalles klarとは「うまくいっていっている」と「わかったよ」とでもいうようなドイツ語表現である。
これがあまりドイツ語が得意ではない妻の口から聞くとなるほど私の影響を彼女も受けているんだなといまさらながら感じている。
「門前の小僧習わぬ経を読む」とは古い日本のことわざであるが、これはなかなか真理である。
in Ordnungに帰れば、たとえば、Geht es in Ordung ?とか尋ねたりすることがある。
12時前のNHKのEテレの「旅するドイツ語」を妻とときどき一緒に見たりするから、そのせいだろうか。私はほぼ毎回見ているが、妻はこれは放送がかなり遅いということから、見るのは3回に1回くらいだろうか。
だが、それでも何かを覚えることがあるということである。もっとも妻も私ももう40年以上前のことになるが、1年のドイツ滞在を経験している。
それでなにがしかの記憶がのこっているということであろうか。だが、それももはや半世紀前に近くなっている。ドイツ語を忘れてしまっても当然であろう。
私自身は学期がはじまるとドイツ語のクラスで週に1回だけドイツ語を話す機会があるので、ドイツ語を忘れる一方で、思い出すこともある。それにしても、よる年波である。記憶力は減退している。
もっとも世の中には何歳になっても新しい外国語を習得しようと努力する人もおられると聞く。それが認知症に対するいい対策だとも聞く。せいぜい楽しんで生きたい。