</object> 私は帰宅するとすぐに、部屋着に着替え、ネットを徘徊するのが常である。
【↑私を奮起させた懐かしい映像】
特に、Dr.ペッパーを飲みながらネット動画なんかを視ている時間が多い。
「お気に入り」に登録している動画には、空手・テコンドー・散打・ムエタイなど武道・格闘技のものも多い。
これらを視ていると、ウズウズしてくるというか、家に居てダラダラしているのがとてもつまらなく感じ、普段は眠っている闘争本能に火がついついてしまう。
こうなるともうダメで、家でジッとしていられない。格闘アスリートの性(さが)である。
サッサと仕度を済ませて体育館やら武道館に直行するのだ。
この時、頭の中が冷静だと「疲れているからやめておこう」とか「面倒くさい」と思って家に留まるのだが、腰痛も完治していないのに2/23、2/24はそうではなかった。
運動不足気味であったせいもあり、身体を動かしたいというのもあったが、最近増えてきたと聞いている、格闘集団の若手との対戦に内心、とても興味があったのである。
未知の相手と殴り合うというのは、大きな不安と楽しみが交錯する濃い時間なのである。
まずは2/23。市民体育館にて久々に、空手の基本・移動・型の一連の一人稽古を行い、ブランクでなまってしまった技の切れ・持久力を確認してゆく。
指導者のいない一人稽古では、動作のひとつひとつを注意深く進めていく必要がある。
拳の握り、腰のひねり、引き手の位置、頭の位置、軸がブレていないか、体重移動や目付きまで何もかも慎重に確かめつつ行う。
こういうのは漫然とやると惰性で流してしまうので、その日どんな「テーマ」を持って稽古に臨むか決めていた方がダレが無い。
また、突き・蹴りは「これ一発で倒す」、受け技は「この受けで相手の手足を折る」くらいの気持ちを持って行わないと、単調で退屈になってしまう。
また、基本の回数も、多くの空手道場でこなすような数十本単位ではなく、ひとつの基本を最低でも百本単位でやらないと、身に染みた基本が出来あがらない。
更に、私の空手は実戦性を損なわないようにするためにボクシングも取り入れているので、空手の突きとボクシングのパンチを自分の中で止揚するのが、いつも悩ましいテーマである。
翌日の2/24、前日の稽古や仕事の疲労も抜けないまま、今度はボクシングを練習すべく格闘集団の練習場へ出撃!詳細はこちら↓
http://blog.livedoor.jp/jcm800zakk/archives/52031542.html
ポツンとひとり、ボクサー石井君が座っている。
「ヤベッ、一番危険な奴じゃないか!」と思ったが、久しぶりの再会で私は嬉しかった。
最初(ハナ)からパンチを喰らって帰ろうと思っていたし、何よりグローブの感触が懐かしい。
今回は、互いの間合いを最初に決め、その距離を保ったまま打ったり、相手のパンチを受ける練習から始まった。
私は小柄で、石井君は長身だからリーチの差がいかんともしがたいところだが、ガードしたり上半身を柔らかく動かしてパンチをしのぐ。
石井君のジャブが何発も右目にHitし、カウンターも何発か喰らってしまったが、私も左の上段突き(捨てパンチ)からの右中段突きを数発Hitさせる事が出来た。
最初からそんな事など出来るわけがない。
空手もそうだ。アクション映画のようにはいかない。蹴り合い、叩きあいながら受け方、かわし方を覚えてゆく。
私は、若い頃キックボクシング系の道場でグローブテクニックを学んだのだが、そこで良くこなしたのが、パンチングボールを打つ稽古だ。
これは動体視力を養うのに有効で、激しく動く相手の頭の動きや、パンチをかわすタイミングに必要な目玉の反応を鍛えられた。
この練習をしていたおかげで今、なんとかここの練習についていけるのだ。
また、空手はあまりステップワークを重要視しないようなところがあるので、空手家たるもの、ボクシングの軽やかなフットワークを是非取り入れるべきである。
顔面にパンチを入れる・入れないでは、全く技術的に違うものになるので、空手家は最初ボクシングの早い動きには戸惑うようだ。
この後、更に危険な漆山君が登場。3人でスパーを2セットずつこなす事に。
「(^_^;)なんだよ~、若手は来ないし、結局最強メンバーじゃねぇかよ!」(笑)と思ったが、石井君も、それ以上に漆山君も手加減してくれて、今日の練習は無事終わった。
翌日、二日分の筋肉痛と、おでこ、鼻、腰の痛みが辛い。
プロテインをガッツリ飲んで、痛んだ肉体を修復しよう。