ホーエンシュタウフェン

生きるために食え、食うために生きるな。

【MH21S】リアピース交換【ワゴンR】

2017-10-28 19:43:26 | MH21S ワゴンR FT-Sリミテッド



つい最近の事なのですが、嫁のワゴンRが帰宅してくると、明らかに車体底面からと思われる「カランカラン」という異音が聴こえる様になりました。

音から類推するにマフラーからの異音の様で、車体下部に手を突っ込んでセンターパイプをグイグイ動かすと例の異音がします。

夜だったのですが気になり、車体下部に潜って懐中電灯でよく確認すると、リアピースのタイコの部分に溶接されている吊り下げステーが腐食によりちぎれている事が分かりました。

これがぶら下がった状態でパイプに接触していたため、「カランカラン」という異音が聴こえたという訳です。

長野県から引っ張ってきたクルマでもあり、融雪剤に起因する腐食と思われます。

ワゴンRのリアピースのステーは全部で3か所あり、未だ残り2か所で釣っているので大丈夫かなと思いましたが、エンドパイプ付近のステー溶接部にも激しい腐食が認められたため、安全面を考え急ぎリアピースを交換する事にしました。

実は、こういう事はいずれ起こるだろうと購入時から予想しており、早い段階で最寄りのスズキアリーナから排気系パーツに関連する品番や金額を、メールの添付ファイル(PDF)で出してもらっていました。

このPDFの赤線で囲ったところがリアピースとなります。

「マフラーなら社外品でも」というユーザーもおられるでしょうが、社外品のマフラー(大体、似非スポーツマフラーでしょう)に交換した場合の多くは、下品な低音を強調するものが必定の、いわゆる「下痢便マフラー」(ブーブーと鳴り響くため)であるため、主婦のワークホースたるワゴンRには全くそぐわない選択肢です。

ワゴンRに不快な低音とコモリ音を響かせる社外品のマフラーなどを付けるのはDQNの類で、貧乏くささ全開でもっての外!です。

しかし同じ社外品とはいえ、「純正同等品」という「純正じゃないけど、見た目も中身も純正と同じ」というお得なマフラーが存在します。


それがこちらの「辻鉄工所(HST)製マフラー」です。

先程のPDFの純正マフラーの価格と比較してください。

ステンレス製なのにほぼ半額です。しかも送料無料。

ここで重要なのは、今乗っているワゴンRのリアピースの品番です。

スズキのマフラーは同じものを他車種にも使用している上に品番が多過ぎるため、年式だけでマフラーを買おうとするのは不可能です。

ウチのワゴンRは大雑把に言って「後期型」の部類で、センターパイプとの接続方法が前期型の「フランジ式」ではなく「差し込み式」なのが特徴です。

しかしそれだけでは間違いの元なので、確認しておいた品番と適合する製品かどうか慎重に見極めます。

ウチのワゴンRは4WDでFFのものと共通品かどうか不明なのですが、とにかく純正品番と適合するHST品番のものを選んで購入。

ヤフオク等で程度の良いリアピースが大量に出回っており、それで更に安く済ませる手もありましたが、出品されている中古のリアピースは品番が不明のモノが殆どであるため、適合に不安があります。

あと何年使えるのか解らない中古品を買うよりは、素性のハッキリした安価な新品を買う方が無難です。

しかし、「純正」と同じで「純正」ではない... しかも純正品より値段が安い... しかもステンレス...

消費者にとっては嬉しい選択肢ですが、なんか不思議なニッチ商品ですよね。

社外品だと大体スポーツマフラーじゃないですか。需要もそうだろうし。

面白い商品企画だと思います。



商品が届きました。

ステンレス製なので、純正品より耐久性がありそうです。

この製品、ところどころシルバーの吹付塗装がされており、「ステンレス製ならポリッシュ仕上げにすりゃあ良いのになぁ」とも思いますが、取り付ければ殆ど見えなくなるパーツなので気にしない事にします。

サイトの写真ではよく解りませんが、この青い部分はタイコを保護するためのボール紙です。

純正品と形状が全く同じなので、こうしてみると朽ち果てて千切れたステーは、この部分に付いていたものである事が判ります。

さて、取り付けですが、このところ台風やら低気圧やらで土日の度ごとに雨降りで、なかなか交換が出来ませんでしたが、その合間を縫って交換作業を行いました。勿論DIYです。

ジャッキアップした上で、更に安全のため後輪の下にブロックを置いて作業開始です。

また大震災級の地震が来てノシイカになるのはゴメンですからね。

下から覗くとこんな感じです。

写真中央の部分にセンターパイプとリアピースの接合部を固定させるためのクランプが見えます。

このクランプは薄い鋼板製で、接合部を「かしめて」ボルトで締めつけて固定する、という方式なのですが、腐食の為このボルトが外せるのかが心配のタネでした。

そこで、一週間前にCRCを吹き付けておき、油分を含浸させておきました。

そのせいか、ボルトを切る事無く上手く外す事が出来ました。

ラチェットレンチを当てて「コキッ」と回った時は「やった!!」と思いましたね。(笑)

これをクリアすれば後はラクな作業です。



形状の比較のため並べてみました。

全く同じ形状ですね。

意匠権侵害にはならんのでしょうか?(笑)

穴が空くほどグサグサではありませんが、表面の錆びは酷いですね。

此処がステーの付いていた溶接部分です。


此処の溶接部分も実際はヤバい状態でした。

そのうち嫁の会社に持って行ってもらって、有価物(鉄屑)として廃棄します。

形状が純正品と全く同じなので、取り付けも簡単でした。

つまり、ちゃんと適合した品番の商品だったという事です。


エンドパイプ付近はデフやらサスやらがあるので、知恵の輪の様な感じで取り回しを行います。


最後に各ステーを吊り下げゴムに差し込みした上で位置決めをし、付属の新しいクランプをセットして作業完了です。

差し込み式なので、ガスケットは不要です。

この後エンジンをかけてみましたが、排気音まで全く同じ(笑)

これでリアピースが走行中に落っこちるという危険は除かれました。

このMH21Sにはまだまだ働いてもらいますので、整備には抜かりの無い様にしていきたいと思います。


【まとめ】

リアピース価格:12,550円(12,450円+手数料100円)

工賃:無料

純正リアピースとの差額:10,250円(あ~、お得だ)


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