ホーエンシュタウフェン

生きるために食え、食うために生きるな。

【嫁の】事故る【ワゴンR】

2020-07-12 18:26:56 | MH21S ワゴンR FT-Sリミテッド

私が新たな軽自動車を買う契約をしている最中(さなか)の2020/6/27、嫁が自損事故を起こしました。

大した事故ではなかったのですが。

私はその日夜勤で、夜会社に居ました。

20:30頃、嫁から立て続けにLINEが入ってきました。

「あ~、やっちまった」的な内容です。

交通事故の時というのはなかなか冷静でいられないものです。

早速電話をして嫁に事情を聞いたところ、国道からラーメン屋の駐車場に右折して入ろうとした時にステアリングを早く切ってしまい、国道と歩道の段差におもいっきり右前輪を当て、タイヤがバースト(買ったばかりの新品)&ストラットの曲がりで、自走不能になりJAFを呼んでテンパータイヤを取り付けているとの事。

とりあえず仕事のスタッフに事情を説明し、21:00頃仕事を早退しました。(その日の勤務は0:00終わり)

 

ストラットが後ろ向きに曲がってしまったためにタイヤ交換も無理と判明し、JAFのキャリアカーに載せてもらって帰る、との事で、電話で車を降ろす場所を指定し、急ぎ帰りました。

嫁がJAFに入っていたので助かりました。

暗くてよく分からなかったのですが、とりあえず状況を確認しました。

 

やっちまったな!という感じです(笑)

ホイールハウスの後ろいっぱいにタイヤが引っ掛かって、自宅の敷地内に入れるのも「ガガガガゴゴゴゴ」と凄い騒音でした。

こういう状況で、テンパータイヤを出したもののタイヤが外れなかったらしいです。

 

アルミホイールも、とんでもない事になっています。

 

見れば見るほどドイヒーな状態。

心配したのは、フレームまで曲がってしまったのでは?という点です。というのも、

 

赤い線で示した様に、揃っているはずのボンネットとフェンダーの切り欠き部にズレが生じていたためです。

ボンネットもスムーズに開きませんでした。

とりあえず、嫁には保険屋に連絡をする事を指示。

私は、馴染みの町工場にメールで状況を書いて送信しました。

 

直るかどうか?解りません。

もうこの車は古いので、廃車になるにしても限度額が40万円です。

修理代が50万円かかったとしても、保険で出る額は40万円です。

とりあえず直せるかどうか工場の社長と相談して、直せるなら直そう、という事にしました。

なにせこの車は、カネがかかっているのです。

 

・ビスカスカップリング交換(リコールが出たほどの欠陥品)

・マフラー交換(錆で落ちた)

・タービン交換(油漏れ)※リビルト品

・ヘッドライト/テールランプ交換

・エアコンプレッサープーリー交換(錆)

・タイヤ交換したばかり(ドバイ製ジーテック 1台分1万円)

 

などなど、購入額の半分は修理費に充て、大切にしている車です。

この日は土曜日で翌日の日曜は工場が休みなので、とりあえず嫁には私のミラジーノを貸しました。

 

さて月曜になり工場の社長に電話したところ、メールを読んでくれていて、積載車で工場まで持っていってくれるとの事。

保険屋も工場で修理額の算定をするとの事でした。

 

その電話の後、直ぐに積載車を持ってきてくれました。

こういう時にクルマの主治医が居ると助かりますねー。

 

その後、工場の社長と電話会談(笑)をしたところ、

「20万円位で直せますねー」との事。

この時点で、廃車して保険金で他の車に乗り換えるハナシはチャラになりました。

最近、この車はフロントの足回りからゴトゴト音がしていたので、アッパーマウントのヘタリか、ステアリングギヤボックスのガタだと踏んでいました。

それを踏まえて、事故のせいにしてステアリングギヤボックスを新品に出来ないか聞いたところ、保険屋がどこを修理すれば良いか、そしてどの位安い額で修理出来るかを決めるので、それは無理との事。

そして、事故った右のサスペンションは新品交換になるが、左はそのままですと言われたので、

「右が新品で左がへたったショックではバランスが取れないから、自腹を切るから左のショック、アッパーマウント、ゴムブッシュ類も新品にしてくれ」と御願いしました。

また、タイヤはこちらの方で同じタイヤを1本だけ手配して、工場に持っていきました。

 

という事で、しっかり直って帰ってきました。

フレームも曲がっていないとの事で一安心です。

フロント足回りのゴトゴト音も無くなった様で、まぁ何でも新品に交換すればオッケーという事でしょうな。

保険屋は基本的に修理はリビルト品、リサイクル品を使いたがるそうで、バンパーとサイドステップも中古品を使おうとしていた様ですが、工場の判断でリペア&塗装を行いました。

そのため、買った時から付いていたバンパーの傷も綺麗に直りました。

 

丁度私のセカンドカー買い替えの時期と被った案件でしたので、「すわ、乗り換えか?」となったのですが、このMH21SワゴンRはよく出来た車なので、結果的にこれで良かったと思います。

自腹の金額は約3万円ほどでした。

 

 


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【MH21S】ワゴンR ヘッドライト換装

2019-09-16 00:26:38 | MH21S ワゴンR FT-Sリミテッド

 

久々のワゴンRネタです。

今でこそ軽自動車は、タントやN-BOXの繁栄などに見られるようなハイトールワゴン全盛の時代ですが、一昔前まではワゴンRこそが「日本のワークホース(馬車馬)」として元気に走り回っていました。

新型のワゴンRもありますが、ハイトールやスライドドアなどではない事から、販売は今一つパッとしない印象です。

冒頭の写真は、遠く長野県から陸送されてきた直後の写真です。

型式としては、MH21Sの中期モデルにあたります。グリルも中期型のままです。

年式もそれなりに古く、足回り等くたびれた部分や消耗品の交換など色々ありましたが、ヤフオクでのパーツ購入・交換(マフラー・リビルトタービン・ビスカスカップリング対策品・エアコンプーリー/ベルト等)などを通じて鮮度を保っている状態です。

当時としては高級な部類の軽自動車だった事もあり、内装などは今見てもコストが掛かっており、静粛性などにも不満はありません。

また、街乗りに必要にして充分な「Mターボ」(60馬力)を搭載している事もあり、走りに不満もありません。

 

が、最近ヘッドライトの黄色いくすみが目立ち始め、磨いたりケミカル剤などを用いてなんとかくすみの解消を図っていたのですが、ヘッドライトの劣化はいかんともしがたく、ここは思い切ってヘッドライトユニットの換装を行うと同時に、イメチェンを図る事にしました。

 

 

写真では黄ばんでいるのが分かりずらいと思います。

スティングレイを除くMH系の縦長異形ヘッドランプは5種類くらいあり、今回はヤフオクでたまたま見つけたRR-S用のブルーリフレクターハロゲンヘッドライトユニットを取り付ける事としました。

このユニットはなかなかヤフオクでも美品が出品される事が無く、希少性が高いものです。

今回、磨き加工をしてグラスコーティングを施されたものが12,000円で出品されていたので、思い切って購入しました。

 

ボディカラーのパールホワイトと比較すると分かると思うのですが、ご覧の通り黄色く変色しています。

磨きを繰り返しても限界の様です。

 

ヘッドライトとしての機能はまだまだ充分なのですが、黄色くくすんだヘッドライトは年式の古さを感じさせます。

これを一気に打開しようという訳です。

 

新しいヘッドライトユニットです。

上下二段の凝った造りになっています。

HIDにしなかったのは、冬季のヘッドライトの凍結にハロゲンの熱が有効なため。

ちなみに、ブルーリフレクターではないものもありますが、今回は好みでこれにしました。

この際ですので、3000ケルビン相当の純正バルブを、社外品の5000ケルビンのものに交換すると同時に、スモールランプもブルーのものに交換しました。

 

ビフォー。

 

アフター。

目力(めぢから)が段違いに強くなり、とても印象が変わりました。

平凡な雰囲気から、精悍な感じになりました。流石、RR-S用のものです。

目論見通り、カッコよくなって満足です。

嫁も喜んでいます。

 

バルブも新品に替えた事で、夜も明るいとの事。

4年耐久のコーティングをしてあるそうですが、確かに見た目はピカピカです。

まだまだこいつには頑張ってもらいますよー。


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【MH21S】リアピース交換【ワゴンR】

2017-10-28 19:43:26 | MH21S ワゴンR FT-Sリミテッド



つい最近の事なのですが、嫁のワゴンRが帰宅してくると、明らかに車体底面からと思われる「カランカラン」という異音が聴こえる様になりました。

音から類推するにマフラーからの異音の様で、車体下部に手を突っ込んでセンターパイプをグイグイ動かすと例の異音がします。

夜だったのですが気になり、車体下部に潜って懐中電灯でよく確認すると、リアピースのタイコの部分に溶接されている吊り下げステーが腐食によりちぎれている事が分かりました。

これがぶら下がった状態でパイプに接触していたため、「カランカラン」という異音が聴こえたという訳です。

長野県から引っ張ってきたクルマでもあり、融雪剤に起因する腐食と思われます。

ワゴンRのリアピースのステーは全部で3か所あり、未だ残り2か所で釣っているので大丈夫かなと思いましたが、エンドパイプ付近のステー溶接部にも激しい腐食が認められたため、安全面を考え急ぎリアピースを交換する事にしました。

実は、こういう事はいずれ起こるだろうと購入時から予想しており、早い段階で最寄りのスズキアリーナから排気系パーツに関連する品番や金額を、メールの添付ファイル(PDF)で出してもらっていました。

このPDFの赤線で囲ったところがリアピースとなります。

「マフラーなら社外品でも」というユーザーもおられるでしょうが、社外品のマフラー(大体、似非スポーツマフラーでしょう)に交換した場合の多くは、下品な低音を強調するものが必定の、いわゆる「下痢便マフラー」(ブーブーと鳴り響くため)であるため、主婦のワークホースたるワゴンRには全くそぐわない選択肢です。

ワゴンRに不快な低音とコモリ音を響かせる社外品のマフラーなどを付けるのはDQNの類で、貧乏くささ全開でもっての外!です。

しかし同じ社外品とはいえ、「純正同等品」という「純正じゃないけど、見た目も中身も純正と同じ」というお得なマフラーが存在します。


それがこちらの「辻鉄工所(HST)製マフラー」です。

先程のPDFの純正マフラーの価格と比較してください。

ステンレス製なのにほぼ半額です。しかも送料無料。

ここで重要なのは、今乗っているワゴンRのリアピースの品番です。

スズキのマフラーは同じものを他車種にも使用している上に品番が多過ぎるため、年式だけでマフラーを買おうとするのは不可能です。

ウチのワゴンRは大雑把に言って「後期型」の部類で、センターパイプとの接続方法が前期型の「フランジ式」ではなく「差し込み式」なのが特徴です。

しかしそれだけでは間違いの元なので、確認しておいた品番と適合する製品かどうか慎重に見極めます。

ウチのワゴンRは4WDでFFのものと共通品かどうか不明なのですが、とにかく純正品番と適合するHST品番のものを選んで購入。

ヤフオク等で程度の良いリアピースが大量に出回っており、それで更に安く済ませる手もありましたが、出品されている中古のリアピースは品番が不明のモノが殆どであるため、適合に不安があります。

あと何年使えるのか解らない中古品を買うよりは、素性のハッキリした安価な新品を買う方が無難です。

しかし、「純正」と同じで「純正」ではない... しかも純正品より値段が安い... しかもステンレス...

消費者にとっては嬉しい選択肢ですが、なんか不思議なニッチ商品ですよね。

社外品だと大体スポーツマフラーじゃないですか。需要もそうだろうし。

面白い商品企画だと思います。



商品が届きました。

ステンレス製なので、純正品より耐久性がありそうです。

この製品、ところどころシルバーの吹付塗装がされており、「ステンレス製ならポリッシュ仕上げにすりゃあ良いのになぁ」とも思いますが、取り付ければ殆ど見えなくなるパーツなので気にしない事にします。

サイトの写真ではよく解りませんが、この青い部分はタイコを保護するためのボール紙です。

純正品と形状が全く同じなので、こうしてみると朽ち果てて千切れたステーは、この部分に付いていたものである事が判ります。

さて、取り付けですが、このところ台風やら低気圧やらで土日の度ごとに雨降りで、なかなか交換が出来ませんでしたが、その合間を縫って交換作業を行いました。勿論DIYです。

ジャッキアップした上で、更に安全のため後輪の下にブロックを置いて作業開始です。

また大震災級の地震が来てノシイカになるのはゴメンですからね。

下から覗くとこんな感じです。

写真中央の部分にセンターパイプとリアピースの接合部を固定させるためのクランプが見えます。

このクランプは薄い鋼板製で、接合部を「かしめて」ボルトで締めつけて固定する、という方式なのですが、腐食の為このボルトが外せるのかが心配のタネでした。

そこで、一週間前にCRCを吹き付けておき、油分を含浸させておきました。

そのせいか、ボルトを切る事無く上手く外す事が出来ました。

ラチェットレンチを当てて「コキッ」と回った時は「やった!!」と思いましたね。(笑)

これをクリアすれば後はラクな作業です。



形状の比較のため並べてみました。

全く同じ形状ですね。

意匠権侵害にはならんのでしょうか?(笑)

穴が空くほどグサグサではありませんが、表面の錆びは酷いですね。

此処がステーの付いていた溶接部分です。


此処の溶接部分も実際はヤバい状態でした。

そのうち嫁の会社に持って行ってもらって、有価物(鉄屑)として廃棄します。

形状が純正品と全く同じなので、取り付けも簡単でした。

つまり、ちゃんと適合した品番の商品だったという事です。


エンドパイプ付近はデフやらサスやらがあるので、知恵の輪の様な感じで取り回しを行います。


最後に各ステーを吊り下げゴムに差し込みした上で位置決めをし、付属の新しいクランプをセットして作業完了です。

差し込み式なので、ガスケットは不要です。

この後エンジンをかけてみましたが、排気音まで全く同じ(笑)

これでリアピースが走行中に落っこちるという危険は除かれました。

このMH21Sにはまだまだ働いてもらいますので、整備には抜かりの無い様にしていきたいと思います。


【まとめ】

リアピース価格:12,550円(12,450円+手数料100円)

工賃:無料

純正リアピースとの差額:10,250円(あ~、お得だ)


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【MH21S】ビスカスカップリング交換【ワゴンR】

2017-08-11 22:34:20 | MH21S ワゴンR FT-Sリミテッド

我が家のワゴンR FT-Sリミテッドは4輪駆動です。

わざわざ程度の良いゼストから四駆のワゴンRに乗り換えたのも二輪駆動より安全性が高いからで、丁度良いタイミングで程度の良い四駆のワゴンRが市場に出てきたためです。

四駆は車重が重くなる、駆動系のフリクションが大きくなる等のデメリットがありますが、その辺はターボエンジンのパワーでどうにかなります。

大事なのは燃費より安全性。

がしかし、最近になって四駆のキモであるセンターデフにトラブルが発生しました。

ビスカスカップリングからの異音です。

ハンドルをきって前進・後退を行うと発生する「ガガガガ」という異音。

実は、昔乗っていたMC21型のワゴンRでもこの現象は経験済みなのですが、その時は10万kmを超えてからだったと記憶しています。

今乗っているMH21型の走行距離は未だ5,7000km程度。

ガタが来るには早過ぎる、と思いましたが、実は同じ頃に生産されたスズキの4WD車に使われたビスカスカップリングは欠陥品だったようで、リコールの対象にもなっていた事が後から調べて分かりました。

 

このような告知文が出されている通り、メーカーの方でも保障対象としていた事が分かります。

しかし、ウチのワゴンRは生産から既に10年以上経過しており、保障の対象外となるため修理は自腹となります。

そこでビスカスカップリングの修理代を調査したところ、部品代が約50,000円、修理交換で約20,000円、合計で約70,000円もかかる(!)事が判明。

「ご冗談をw」

と思い、早速ヤフオクで中古のビスカスカップリングを物色。

すると、交換してから使用距離が約7000km程度という極上のカップリングを発見!

お値段は送料込で12,872円。しかも対策品。

他に入札していた人が何人か居ましたが、落札時間近くになっても追加入札が行われず、あっさりと落札。

ヒジョーにラッキーでした。

これが落札したビスカスカップリングです。勿論、MH21に対応するモノです。

 

この8か所の点付け溶接跡のあるものが対策品の証しだとか。

あとは実際に取り付けてみて異音が発生しなかったら成功です。

こういった中古品や社外パーツなどは、いわゆるスズキの正規ディーラーである「スズキアリーナ」等では対応してくれません。

責任が持てないんでしょうな。

しかし実は以前から目を付けていた、昔ながらのスズキのサブディーラーでは取り付けを行ってもらえるという事をその店とのメールのやり取りで確認していました。

交換の日取りを調整しようと店に電話をしたところ、「今日なら大丈夫ですよ」との事で、早速交換をしてきました。

 

交換が済んだビスカスカップリングです。

 

この他に特に必要な部品などは無く、約45分ほどで交換が終わりました。

今回は交換の話も、細かい打ち合わせも無い「直ぐやる課」で、店選びも成功だったようです。

掛かった費用ですが、

【ビスカスカップリング】 12,872円

【交換工賃】 9720円

合計:22,592円

 

安っ! 

 

事前調査では、新品でスズキで交換すると約70,000円位の出費になるところでしたから、約47,000円の節約となりました。助かった~。

で、肝心な異音なんですが、中古とはいえ流石に7000kmしか使用されていないモノだけに異音はゼロ!

不快なあの「ガガガガ」は見事に解消されました!

何より修理代が安く済んだ事が嬉しかった(笑)

 

これでとりあえず一安心です。

軽の4輪駆動車にとってはビスカスカップリングは後輪にもトルクを配分し、タイトコーナーブレーキング現象を抑えるための安価で、しかも大事なパーツですので、不良品は勘弁してほしいですね。

要するに今まで使用していた不良品のビスカスカップリングは、本来の(普段の)締結力の倍くらい、トルクが配分されてたという事なんでしょう。

(私の記憶では、スタンバイ式といえどもビスカスを使うタイプは走行中も完全なFFになる事は無く、わずかに後輪にもトルクが配分されていたと思う)

だとすれば、MC21のそれが、100,000km以上になってから異音が出たのに対し、MH21のそれがその約半分の距離で異音が出た、という事に話の整合がつきます。

設計ミスなのかコストダウンのせいなのか分かりませんが。

最後に、ビスカスカップリングの構造と働きを解説して終わりといたします。

 

基本構造は、頑丈な円筒形のケースの中に無数のクラッチプレートを収め、それと一緒に高粘度のシリコンオイルが封入されている。ケースの軸方向から入力軸が挿入され、クラッチプレートと一つおきに結合されている。残りのプレートはケースと結合され、そのケースに出力軸が結合されている。構造が簡単でメンテナンスも不要のため、駆動軸のディファレンシャルギヤ4WDセンターデフLSDや、スタンバイ式4WDの駆動力伝達に、標準装備あるいはオプション設定された。

ビスカスカップリングやRBCは筐体内部に密閉されたシリコンオイルとフリクションプレート等のみで差動制限機構が成立する為、差動ギアや各種の差動制限装置のように必ずしもギアボックスに内蔵されてギアオイルで潤滑が行われる必要がなく、カップリングを単体でプロペラシャフトなどの中間に配置するだけでもセンターデフやLSDとして機能する事が出来る為、スタンバイ式4WDシステムをより簡易に構成する事が可能となる。

その一方で、ビスカスカップリングを初めとするカップリングは、原則として通常の走行状態では前後軸の回転差が発生しておらず、悪路・雪道・スタックなどに起因する駆動軸のスリップなどの緊急事態にのみ差動制限を発生させる事を前提としている為、何らかの理由により長時間差動制限が発生し続ける状況が継続すると、内部のシリコンオイルが高熱により急速に劣化・変質し、最終的には常時直結状態になるなどの状態の故障に至る。このような状態になると、カップリングからの異音の発生やタイトコーナーブレーキング現象の頻発などの深刻なドライバビリティ低下が発生する。こうした事態によりカップリング本体のリコールに発展した事例が日本車メーカーで散見された。

こうした事態を防ぐ為には、通常走行時には4WDの前後軸或いはLSDの左右のタイヤの回転差が極力発生しないように、タイヤサイズや空気圧の設定は純正指定を遵守する事が最善の策であり、空気圧変更やホイール交換を伴うインチアップを行う際には細心の注意が必要となる。特にビスカスカップリングを採用する4WDの前後軸に外径の異なるタイヤを履かせる事はビスカスカップリングの過熱から車両火災に直結する禁忌事項でもあり、厳に避けられるべき行為である。通常、ビスカスカップリングを採用する車種のタイヤは全ての車輪で同一のタイヤサイズが用いられる事が一般的であるが、稀な例として3代目日産・ラルゴのスタンバイ式4WD車のように、タイヤ外径は同一ながらも前後のホイールサイズが異なる構成を採る車種も存在する為、こうした車種のタイヤ交換の際には特に注意が必要である。

かつてJAFを初めとするロードサービスのレッカー車は片軸を吊り上げてけん引する形態を採っていた為、ビスカスカップリングを採用するスタンバイ式4WD車を牽引した場合、片軸のみが回転し続ける事によりビスカスカップリングの破損を招く事例が発生した。その為、今日のように全車輪の下に滑車を入れて牽引する方式が一般化するまでは、スタンバイ式4WD車の多くで特殊な操作により強制的に2WD状態とする機能が用意される場合があり、このような機能性を持たない車種においては片軸持ち上げでの牽引は禁忌事項であるとされた。車検を取得する際の陸運局スピードメーター及びブレーキ機能のテスターにおいても、片軸のみを回転させる機材しか用意されていない場合には、同様の事例を招く場合があり、このような場合にも前述の強制2WD切り換えが使用された。現在ではほぼ全ての陸運局が全軸駆動型のテスターを導入した為、このような機能は余り見られないものになっているが、今日においてもユーザー車検などにおいてドライバー自らが検査ラインに入る必要がある時は、フルタイム4WD対応の検査ラインで有る事を十分に確認する必要がある。

wikiより転載


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ワゴンR(MH21S)にコンチネンタルのCC5を

2017-04-21 20:11:54 | MH21S ワゴンR FT-Sリミテッド

 

お久しぶりでございます。

さて我が家のワゴンRですが、車屋から購入する際に

「この車で、購入後にメンテに気を付ければいいトコロは何かありますか?」

と尋ねた際に、

「夏タイヤは交換時期です」

と言われておりました。

そしてやっと暖かくなって春が来た訳ですが、夏タイヤをどのメーカーのものにするか、冬の間から考えていました。

まぁしょせん軽自動車だし...

安いアジアンタイヤで良いか...とボンヤリ考えていたのですが、ヤフオクの定期巡回をしていて、

「コンチネンタルCC5」が「型落ち」のため安く売り出されていたのを見付けました。(CC6が出たため)

コンチネンタルか...渋い。(ドイツのメーカーです)

欧州車御用達のコンチネンタルを履いてみるのも一興!

価格も送料込みで4本14,500円というのも魅力でした。

 

今までのタイヤでは感じなかったこの雰囲気(笑)

触った感じでは、国産タイヤとは比較にならないゴムの硬さが印象的です。

悪いゴムだから硬いのではなくて、耐久性を大事にしているのがコンチネンタルの方針だからの様です。

ただ、硬いとロードノイズが心配です。

トレッドパターンはこんな感じです。

排水性をしっかり考えてデザインするのがコンチの特徴だそうで、流石アウトバーンの国からやってきたタイヤ。

(ただし、製造国はマレーシアです)

取り付けてみました。

皆、ブリジストンやダンロップなどが多い中、コンチネンタルを履いてるぞ!という自己満足度はヒジョーに高いです!

 

ムチャクチャ大きいサイズ表示(笑)

私の様な老眼でも見易くてGood!

これ自体が個性ですね。

 

まぁ、でも製造国のせいか、考えられないような大きいバリが付いてます。

しかし、走行性能に影響があるものではありません。

コンチのロゴがカッコイイですね!!

 

【インプレッション】

心配していたロードノイズですが、心配とは裏腹に、本当に静かなタイヤで驚きました。

コンフォートタイヤですね、これは♪

勿論、排水性が良いから雨の日もよくグリップしますし、高速道路でも安定しています。

当然、規格はエクストラロードなので、空気圧は高めにしてあげましょう。

国産とどう違うゴムなのか判然としませんが、よく欧州車ってゴム部品からダメになっていくじゃないですか。

日本の高温多湿の気候に合わなくて。

その辺、日本での使用環境でどの位耐久性があるかが、これから見物です。

第一印象としては、凄く良いタイヤです。

ミシュランと違って一般化しておらず、使用している人(特に軽自動車にはw)を殆ど見かけませんが、お勧めですね。

 


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