ホーエンシュタウフェン

生きるために食え、食うために生きるな。

【中国のMBT】99式戦車製作-3~塗装

2012-02-20 17:35:09 | 現用戦車模型 制作過程


ここのところの不景気で、私の会社も一時休業の措置がとられており、週に1~2日の自宅待機(実質休みなんですが)を命ぜられております。

有給を取る資格を持っていても、なかなか行使できないのがサラリーマンの世界。

年に1~2回しか休めない身なので、この際、充電期間と捉えて、休日を有効活用しましょう。

さて99式戦車です。

工作がほぼ終わり、塗装に突入しています。

99_001

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

キャタピラを連結するダブルピンにパーティングラインがありますので、デザインナイフでカリカリ、カンナがけを行います。

99_004_2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

外から見えるところだけ、カンナがけ終了。

細かいところですが、この辺で手抜きをすると、完成後ひじょうに興ざめする事になりますので、ぜひ実施したい部分です。

99_005

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

工作が終わり、塗装に入ります。

接着面にはマスキングテープを貼ります。

99_006

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

砲塔も同様に。穴ボコには詰め物をします。

99_007

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

サーフェーサーによる下地塗装を終えた状態。

この時、糸くず等があれば、ピンセットで取っておきます。

99_008

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まず、キャタピラから。これはキャタピラとリムの色を兼ねますので、色味が濃くても薄くてもダメ。丁度良い色味を作ります。

塗膜がザラつかないよう、必ずクリアーを添加します。

99_010

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

完了。後から見えなくなる部分(接地面)は塗りません。

99_011

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

99式戦車は3色迷彩がデフォなので、面倒です。

順番を考えて迷彩を行います。

まず、デザートイエローとデッキタンを混ぜた色を最初に塗ります。

99_012

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全体を塗るのではなく、塗装指示書を見ながら必要な分だけ塗装します。

99_013

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

指示書を参考に、1回目の塗装が終わりました。

99_014

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その後、マスキングを行い、濃い緑を吹き付け。調色はテキトーに。

99_016

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さらにマスキングを重ね、一番面積の多い、薄い緑色を全体に吹き付けます。

99_017

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

マスキングテープを全て剥がした状態。

99_018

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

はみ出した部分は、後から根気よくタッチアップしますので、この時点ではあまり気にする事はないでしょう。

99_019

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後に、転輪・誘導輪・起動輪を塗ります。

99_020

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

砲身は、焼けた感じを出すため、少しグレーがかったグリーンを。

細部のタッチアップを終わらせた後、汚し塗装に移行します。

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【中国のMBT】99式戦車製作-2

2012-02-13 20:09:37 | 現用戦車模型 制作過程

U1335p27t1d403066f3dt20061009071724

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

99式戦車を製作するにあたって、色んなサイトを覗いているんですが、中国の戦車って、作る人がいないですね~。

西側・東側のテイストが混ざり合って、中国の独自の「味付け」で完成させる・・・

そんなところが魅力の「ツボ」なんですが、中国の戦闘機なんかでも「殲-20」などのステルス機や、「殲-10」などの小型戦闘機もナカナカ微妙(笑)な格好よさがありますよ~。

さて99式戦車の製作ですが、車体のほうはほぼ終わり、砲塔のこまごましたパーツの取り付けを行っています。

992_001_2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

装填手ハッチ後部のなんだか見慣れぬ物体、これは、対戦車ミサイルを誘導するためのレーザーを感知して、逆にこちらからレーザー光を相手の照準器に当てる事により、「目つぶし」を喰らわせる装置(アクティブ防御システム)だそうで。

1188182339826_23733

こちら実物の写真です。

実戦で使い物になるものなのか・・・?判りません。

打ちっぱなしで、カメラで輪郭を判別する機能のある、最近の対戦車ミサイルには無効。

ロシアやイスラエルのアクティブ防御システムと違い、ミサイルを撃ち落とす擲弾などが無い中途半端さもまた、いい~!

992_002

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、車長ハッチの前には、バイクのハンドルのようなモノが。

ハッチから身を乗り出して走るとき、ここを掴んで身体を保持するんだろうなぁ。たぶん。

992_003

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

その他、各種センサーのたぐいや、搭載機銃の支持架を付けます。

992_004

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

アクティブ防御システムは、塗装のため取り外し出来るようにしておきます。

また、スモークディスチャージャー(発煙弾投擲機)を左右計10個を取り付け。

992_006

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このキットでは、ロシア製戦車などでもよく見られる、防盾カバーひっかけ用のワイヤーが省略されているので、伸ばしランナーでそれらしく簡単に再現。

992_007

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

参考にした、T-72防盾カバー付近の写真。

写真で見ると結構目立つパーツなのですが、プラモデルでこのあたりを忠実に再現しているキットは無いようです。

重要なトコだと思うんだがなぁ・・・

13080016

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

実車でもこのように確認出来ます。

992_008

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

砲塔左右に雑具入れ兼、スペースドアーマーのバスケットを仮付け。

ここも後から迷彩塗装で手を焼きそうなところなので、接着はしません。

992_010

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

125mm滑腔砲(かっこうほう=回転しない砲弾を発射する戦車砲)の接着も塗装終了後に行います。

992_009

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

99式戦車は、エンジンを縦置き(珍しい!)にしている関係上、T-72などに比べると車体が長いです。そのため、ひじょうに大きな戦車に見えます。

機会があれば、両者を並べてみたいと思います。

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【中国のMBT】99式戦車 製作中-1

2012-02-08 20:40:13 | 現用戦車模型 制作過程

090405150615108459b2dd4ac0

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

さてさて、中国の99式戦車の製作ですが、いつになく早いペースで進んでいます。

BMP-3完成の喜びが大きかったためか、最近また模型道に邁進しています。

とりあえず帰宅したら、自分の部屋に直行し、2時間半くらい作業をしています。

それで99式戦車なんですが、鬼門である足回りの組み上げに突入。

99_007

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ただでさえ単調な連結キャタピラであるにもかかわらず、ランナーからの切り出しゲートが4つってヲイ。

嫌がらせですかそうですか。

99_008

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

まずランナーから切り離したものが左。

それを右のように、また湯口をニッパーで切り、その部分をカッターでカンナがけしなければなりません。

99_009

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

これで片側分です。気の短い人は発狂しますね。

99_010

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

片方が終わって、もう片方にとりかかります。

99_011_2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転輪に入れるはずのポリキャップが入っていませんので、サスに転輪をはめてもグラグラします。転輪には接着剤をつけません。

前から後ろまで転輪にテープを貼ると、キャタピラを巻いた際に、転輪がサスから落ちにくくなります。

位置決めをしたら、転輪と、そこに巻きつけたキャタピラのみ、接着します。

99_014

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

接着後、車体から外した状態。この方法だと、足回りの塗装が楽になります。

転輪とキャタピラは、ガッチリくっついています。

接着剤は溶剤が飛んで乾燥する際、若干収縮するので、完全に硬化するまでは車体から外さないようにしましょう。

99_013

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

また、このサイドスカートとフェンダーも接着せず、ダボ穴にはめるだけにしておき、塗装後に接着するようにします。

99_012

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ここまで仮組が終わりました。

99_015

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

砲塔の正面の装甲板にヒケがありますので、パテ埋め。

今回、初めてホビーボスのキットを作っていますが、タミヤのようにピタリとパーツが合うわけでもなく、さりとて東欧のキットのように完全に上級スキルを求められるモノでもなく、ドラゴンのように細密な感じでもない・・・

しかし組み上げが進むと、実車のイメージをよく捉えており、全体形としては満足のゆくものです。

なかなか愉しいです、中国のMBT。

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

【中国のMBT】 99式戦車を作る

2012-02-01 20:57:17 | 現用戦車模型 制作過程

20051118132509264

 

 

 

 

 

 

 

 

 

何年前だったか、「月刊 軍事研究」に上と同じ、小さな白黒写真が掲載されており、中国の最新式MBT(メイン・バトル・タンク=主力戦車)との事。

ロシアのT-72に酷似したシャシーに、アメリカのM1のような砲塔。

特に、これまでの中国製戦車、59式に代表されるような鋳造の砲塔ではない、圧延鋼板で出来た砲塔に目を奪われました。

そしてこの「殺すぞ!」と言わんばかりの佇まい・・・

格好良いではないか・・・!

かつての中国戦車といえば、ソ連製戦車のコピー品、あるいは、それをいじくれるだけいじった、近代戦に使えなさそうなイメージ(実際そうです)がありましたが・・・

一見して、今までの中国戦車とは違ったオーラを感じました。

とはいうものの、人民解放軍の兵器は、かつてのソ連軍のような秘密のベールに隠されており、詳細が判らずにいたのですが、中国系のサイトなどには割とおおっぴらに写真が掲載されていて、模型製作にも役立ちそう。

そして購入した、このキット。

Ztz99_002_2

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

中国ホビーボス製の、ZTZ99。

当初、この戦車は「98式」戦車だと思っていたのですが、改良を重ねつつ「99式」という名に改称したそうです(98式G=99式)。

ボックスアートは、数年前の軍事パレードを模していますが、絵がアマチュア並みに下手(笑)。

毛沢東の肖像画がいい味出してます。

この戦車についての詳細は後日として、まずは足回りから組み上げていきます。

Ztz99_003

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転輪です。切り出しゲートが3か所あり、ペーパーがけなど、仕上げが面倒。

Ztz99_004

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

このキットは連結式のキャタピラがデフォなのですが、なぜか転輪にポリキャップを仕込むように出来ています。(おお、とは思いますがそれだけ)

はめ込みやすい様にとの配慮でしょうけども。

足回りは、転輪・キャタピラを接着して一体化させた「ロコ方式」の後、車体に合体させますので、作業の工程上、サスペンションに付けたり外したりする際に、キツキツになりそうなこのポリキャップはオミットして、組み上げます。

Ztz99_006

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

転輪の形状がT-72そのものズバリ!という感じです。

エジプト経由で秘密裡に入手したT-72を、リバースエンジニアリングしたと聞きます。

何も、そのまんまの形じゃなくても・・・

中国は民生品だけでなく、兵器も違法コピー(相手国の了承無しで!)ですからねぇ。

流石コピー王国、中華人民共和国。

この段階で、指先に離型剤のヌメリを感じたため、急遽、全パーツをマジックリンで洗浄。大きな平筆などを使って、隅から隅まで離型剤を落とし、お湯でよく洗浄します。

Ztz99_007

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

洗ったパーツは新聞紙の上に載せ、自然乾燥。

Ztz99_005

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

資料となる写真も揃え、モチベーションも上がります。

実は、多くの現用ロシアAFVファンが待望していた、ズベズダの新製品「T-90」を作りたかったのですが、どの店を調べても発売前予約の段階で売り切れ御免状態でした。買いそびれてしまった・・・

というワケで、その穴埋めというか、代役としてこの戦車を作る事に(笑)。

実はず~っと以前、パキスタン向け輸出戦車・85式ⅡAPなんぞも作った経験もあり、中国の戦車に実は大いに興味があったんですが。

今日はここまで。

 

 

 


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする