暖かくなってきました。太陽がまぶしいですね。
ただ、昼夜の気温差が大きいためか体調がすぐれず、あまり睡眠もとれていません。
早寝も良いのですが、あまり早く床に入ってしまうと夜中頻繁に目が覚めてしまいます。
最近、昔の「月刊パンツァー」誌を読み返しているのですが、連載物だった「一戦車技術者のノート」がとても面白く、ネットで検索したところ、それが「戦後日本の戦車開発史」という書籍として発売されている事を知り、即購入しました。
国産AFV開発の秘話が盛りだくさんで、技術者視点という点でとても読み易い本です。
寝るときにそれを読んでいたら、面白くて眠気が飛んでしまう(笑)。
さてT-90ですが、やっとこさ塗装の過程に入ります。
↑かつてのロシア戦車といえば、写真のT-72のようにグリーン単色がデフォだったのですが、冷戦崩壊以降になると西側、特に米軍式の3色迷彩を取り入れており、それが現在の基本的な塗装となっています。
↑米軍式の3色迷彩は、北大西洋条約機構(NATO)のそれとは異なり、地域に合わせた迷彩が施されています。
↑NATO式迷彩塗装
今の米軍ではほぼ全てNATO式の迷彩塗装となっているようです。
(写真はドイツ国防軍のレオパルトⅡ)
↑また、中東地域に展開している部隊では、サンド1色というのが基本となっているようです。(写真はM1A2)
↑で、現在のロシア軍は写真のように、先程紹介した米軍式迷彩に似た塗装が施されています。
これは、地の明るい色に、グリーンあるいはブラウンを雲型に迷彩し、「木漏れ日の中の日陰」を模したブラックをアクセントに入れ、環境に溶け込むひじょうに効果的な迷彩パターンです。
今回はこの迷彩塗装を行います。
模型の話に戻りますか。
全体にサーフェーサーを吹きます。
このキットはエンジンルーバーのメッシュにナイロンのものを使っていたり、ERAなど小さくて厚みの無いパーツなどで構成されていますので、塗装のノリ、また遮光性を確保するために、しっかりとサフ吹きします。
地の色となるサンドを塗りました。
タミヤアクリルのデッキタン+ホワイトの混合。
スケール・エフェクトを考慮し、かなり明るめな地色としました。
隅々までエアブラシのノズルを突っ込み、塗り残しのないようにします。
足回りも塗装。
迷彩パターンはインストを参考に、一部推定で施します。
一般に、ロシア軍AFVの迷彩パターンは各車輛ごとにバラバラですので、細かくリサーチする必要も無いでしょう。
次に、雲型迷彩でグリーンをのせるため、マスキングテープで地色を隠します。
迷彩パターンの境界線は、ボケているのと、ハッキリしているのがあるのですが、今回はハッキリのほうを取りました。
このスケールで、エアブラシを使って迷彩パターンを描いて境界線をボカした場合、大概は実物と比較して違和感を抱くような仕上がりになります。
また、エアブラシによる塗料の飛沫があちこちに付着しますので、今回はラクチンな方法で。
迷彩色は、今回ブラウンとどちらにするか迷ったのですが、グリーンが一般的なので、そちらのほうにしました。。
グリーンは、タミヤアクリルのNATOグリーンとデッキタンの混合。
モデラーの作例の中には、このグリーンの色味が濃いために、全体のバランスを崩しているケースが多く見られますので、かなり明るめの青竹っぽい色にします。
テープを剥がしました。
まぁ、イメージ通りですね。
今日はここまで。
次回は「木漏れ日の日陰」を表現するブラックを描き込み、ウォッシングなどの工程に移ります。
これから晩飯喰います。