今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

紫陽花の想い出

2020-06-14 07:01:26 | ちょっと一服の記事

関東も梅雨入りし、数日が過ぎました

梅雨の花、紫陽花が我が家も今満開。

彩りが少なくなった庭で、思い切り清楚な輝きを放ち、私の心を弾ませてくれています。

そのカシワバ紫陽花を多少勇気がiいったけれど、一昨日は数本手折り花瓶にさしました。

花器は両親の遺品、今右衛門作の物です。

 

 

紫陽花と言えば、ずっと私が抱き続けている夢があります。

でも、なかなか実現できなくてそのまま。

その夢とは、和室の前の坪庭を、今の季節、アジサイの花で埋め尽くすことです。

 

庭のカシワバ紫陽花

 

数年前のこと。

この我が家を建築以来、ずっと庭の手入れのお世話になってきた植木屋さんに、お願いしたことがあります。

「坪庭に紫陽花を植えたいのですが」と。

すると残念な返事が返ってきました。

「この庭は陽がほとんど当たらないから、紫陽花には向いていません」と。

それでその時は、すっかり諦めてしまったのですが・・・。

今も、相変わらずその夢は捨てきれていません。

 

 

 私には紫陽花の花にまつわる、懐かしい良き想い出があります。

一つは、夫の実家の庭の紫陽花。

一時期、夫の転勤で数年間、郷里の広島に在住した年月がありました。

その時は、義父宅には、頻繁にお邪魔したものです。

 

全面は広い公園の角地。

広島の中心の商店街から5~6分の便利な立地でした。

義母さまは、夫が大学生の時に亡くなり、義父の妹に当たる薬剤師の叔母さまが同居していました。

義父は開業医でしたので、玄関を開けると、そこは診察室。

その横奥に廊下があり、右手に藤棚のある日当たりのいい庭を見ながらその廊下を通り抜けると、八畳の和室がふた部屋ありました。

その奥の和室には床の間があり、客間になっていました。

その前面にも、小さな坪庭があったのです。

 

梅雨の時期になると、その庭の右隅にガクアジサイがいつも咲きました。

緑ばかりの地味な場所の差し色のよう。

薄暗い庭にほんのりとした灯りをともしているかのようで・・・。

その美しさが際立って見えました。

 

ネットから拝借した画像です。

 

父は、広島の医師会でも活躍した行動力のある社交家。

まるで知識の泉のような教養を身に付け、旺盛な読書で文学通の人でした。

梅雨の時期は、義父の豊かなお話を、紫陽花の花に度々視線を向けながら伺ったものです。

 

お父様にとっても自慢の紫陽花だったのでしょう。

目を細め、アジサイをよく話題にされました。

ひっそりと咲いていたその姿を、今の季節になると、私は必ず想い出します。

ガクアジサイでしたが、小さな薄暗いお庭にはぴったり。

それは、高いビルに囲まれて日が当たらない場所に植えられていました。

ですから我が家の庭の坪庭でも咲くのでは、と私はつい期待してしまうのですが・・・。

 

鎌倉の明月院の紫陽花

 

鎌倉に梅雨の時期、一泊の一人旅をした時も、日当たりに関係なく寺院の境内至る所に紫陽花が咲き乱れていましたもの。

寺院にアジサイはぴったりですね。

その清らかな光景も胸に焼き付いています。

この記事を書きながら、来年こそ絶対紫陽花を植えることにしよう、と心に固く誓っています。

 

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