今日が一番素敵

丁寧な暮らしを心がけながら、日々、折々のの心模様を素直に語ります。
今が一番素敵との思いを込めて。

蓼科の思い出記 3

2011-05-11 10:04:08 | 旅行

昨夜は、K君は、おじいちゃんと、小部屋のツインベッドルームででおやすみ。
私が広い方のベッドルームを独占でした。(すでにもう数日前のことゆえ、「昨夜」の表現は、間違っていますが、この書き方の方が、その時の
気分に浸リ、PCを打つ勢いも出そうですので・・・ご了承くださいませ)

旅先では家事に追われる心配もなく、非日常の空間の中、惰眠をむさぼっていれば良いものを、年寄りの、あるいは主婦の習性でしょうか。
悲しいかな、相変わらず、早朝に目が覚めます。

今日は、本館に移るため、改めて荷物を整理し直したり、外を一人で軽く散策。
山間の清々しい冷気が我が身を包み、凛とした心持になりました。
今日も一日、張り切って旅の楽しさを満喫するぞ!と心の内で思いを新たにし、心が弾みます。
二人が休んでいる間に、コテージの室内の写真も記念に撮りました。

 

 

 

右のお部屋で、夫と孫は、まだスヤスヤ・・・

  

日が昇り始めても、K君と夫は、いつまでもお布団の中でじゃれ遊んで、なかなか起きてきません。
でも何とか、身支度を済まさせ、本館のレストランで朝食をとりました。
その後、もう一度忘れ物がないか、念入りにチェックし、しばらくコテージの周りを三人でまた散策。

まだ周りの樹木は、緑には程遠く、かすかな芽生えの時季。
冬景色に近い風景ですが、それはそれなりの風情を醸し出し、樹木の春を待つ息吹が立ち込めているようです。
清々しい香気のようなものが感じられ、心が洗われるようでした。

車のお迎えがあり、本館へと。
フロントへ荷物を預けた後、十時過ぎに次女夫婦が迎えに来てくれました。

まず向かったのは、小津安二郎の別荘だった無芸荘。
東京物語 をとり終えた頃、蓼科にあった、脚本家、野田高悟の別荘、雲呼荘 を小津安二郎が訪れ、それ以降、仕事場を蓼科に移し、
没するまでの 7作品すべてのシナリオが無芸荘で書かれたとのこと。

 

藁ぶきのひなびた風情の家屋の小さな木戸をくぐると、赤々と燃える囲炉裏の炎の前に座る初老のおじさんが、にこやかに私達を
迎えてくれました。得も言われぬ、落ち着いた良い雰囲気です。
小津安二郎の代表作品の写真やポスターを始め、想い出の品々が、いろいろと展示されていました。

 

学生時代から、大の映画好きで評論家になってもおかしくないほど、映画への造詣が深い夫。
長女が結婚する時、小津の作品のビデオをさりげなく贈ったほどです。

囲炉裏端のおじさんは、夫と会話を交わし、お詳しいですね~と感心しておられました。

夫の満足気な顔を横目に、私達は、次の目的地、蓼科ふれあい牧場へ。

K君が一番お気に入りの場所。うさぎやロバといった可愛い動物に触れあえます。
私の好きなサイロもあるミニ牧場の風景です。

  

   

 

私も童心に返り、しばらく孫と一緒に、可愛い動物を楽しみました。
ロバの鼻をなでたところ、ニンジンを貰えると勘違いしたらしく、大きな口を開けて私にかみつかんばかり。
臆病な私は、思わずドッキリ!慌てました。(笑)

次に目指すは、蓼科御泉自然園。
ここは最高に素晴らしい観光スポットでした。
標高1800mの原生林を探勝し、自然の魅力と恩恵を肌で感じることができました。
鴨が水浴びをする清流には、心が潤います。
季節がら、カラ松は、かすかな芽吹きの樹姿でしたが。
天を突きさすがごとく、真っ直ぐに凛と立ち、林をなしています。

   

  

   

  

   

黄金のお魚に、孫だけでなく、私も娘も歓声を上げて、夢中に。目で必死で追っても、すぐ雲隠れ。どうも鯉ではないようです。

次回訪れるときは、青葉の季節か紅葉の季節に尋ねて見たいものです。

一時間くらい散策し、信州そばの昼食をとり、次に目指すは、女神湖。
目的地に着いた時、視界に広がる余りに静謐な透明感のある光景に息を呑みました。
人影もなく、女の神山と呼ばれる蓼科山の山容が、湖面に姿見のように、映っています。
更に、白樺の林が、その美しさを一層引き立て、なんとも清々しい雰囲気です。。
私は、心から感動でした。
恋物語の映画シーンを、勝手に想像し、心に描き、見とれていました。。

  

ここまできたなら、ビーナスラインをもうひと走りして白樺湖まで行きましょうと、婿が旺盛なサービス精神を発揮してくれ、感謝感激,涙あられでした。(笑)

私が、大学時代、絵画クラブに所属していて、スケッチ旅行で回った場所。
その時、期待が大きすぎたのか、かなり失望したことを鮮明に記憶しています。
でも青春の一こまの想い出の地は、是非もう一度訪ねてみたかった私
彼の配慮が大変うれしく心弾ませて赴きましたが、その時以上に失望。

周りに人家が多すぎ、自然の景観が損なわれ、俗化が甚だしい状況だったからです。
湖の名称が、あまりに素敵過ぎ、名前負けは止むを得ないことなのでしょうが。
これからでも遅くはありません。景観の保全の配慮がもっとなされれば良いのに、と思いました。

彼が予約してくれたイタリア料理のレストランの時間までまだ間があるからと、もう一つとばかりに欲張って、長門牧場へ。

私は、中学生のころ、牧場の経営者の奥さんを夢見る少女でした。
なだらかに広がる丘陵ののどかな風景が大好きで・・・・・・
そして幸運にも、この歳になり、私はある念願を、ついに果たしました。
牧場の丘陵の地平線のところまで歩いてみたい、との思いです。
それを実行しようと決断した時、夫や若夫婦家族のことは、私の念頭からすっかり消え去り・・・・・・
ただ黙々と、何かに取りつかれたかのように歩き続けました。そこらじゅうに転がる馬糞を幾度踏み付けたことでしょう。
ついに、願いを果たしました。
でも、そこは急斜面の、何の変哲もない、殺風景な藪地に過ぎませんでしたけれどね。(笑)
それでも、私は嬉しさがこみあげ、まるで青春を取り戻したかのような高揚感に一瞬浸ることができました。

そうしたところ、急に家族のことが心配になり、踵を返し、来た道を又黙々戻り始めたのです。
周りに人影も家屋も全く見当たりません。
急に迷子になってしまったのではと、不安に。
しかし間もなく、夫と孫の姿が、はるか遠くに見え一安心でした。(笑)

 

 その後、イタリアレストランで、おいしいパスタ料理のお夕食。

思いがけず盛りだくさんの観光を、若夫婦のお陰で楽しむことができました。

本当にありがとう♪

あぁ~疲れました。大変!。
旅行ではありません。写真を貼り付けながらの旅行記を綴ることです。(笑)

最後まで、お読み下さった皆様、本当にありがとうございます・
次回で、そろそろ完結編にしたいと思っているのですが、どうなることでしょうか。

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